人権侵害国としてのスウェーデン
公式統計によると、スウェーデンでは昨年、145万件の犯罪件数が報告されており、そのうち約29万6000件が暴力を伴うものだったということです。
この統計が物語るのは、表向きの主張とは裏腹に、スウェーデンが差別や暴力に対処できていないということです。
ここでは国連の経済的・社会的及び文化的権利委員会で報告されたスウェーデンの人権侵害の実態について見ていきます。
スウェーデンの経済的・社会的・文化的権利の実態
同委員会の報告では、スウェーデンの国内法では国際的な経済的・社会的・文化的権利が完全には認められておらず、憲法にも明記されていません。
スウェーデンでは近年、性犯罪が増加傾向にあり、女性にとって安全な国ではなくなりつつあります。そのため、スウェーデン女性は自らのライフスタイルの変更を余儀なくされています。
健康・衛生
アムネスティ・インターナショナルによると、スウェーデンに住む貧しい移民には衛生的配慮が行き届いておらず、「深刻な懸念事項」にあたるとされています。
人種差別
スウェーデンでは、障害、人種、民族、信仰による差別が依然として残っています。国際NGOのセーブ・ザ・チルドレンによると、スウェーデンに住む移民の子供の4人に1人が肌の色や信仰による差別を受けているとされています。
先住民族
スウェーデンにはサーミ人という先住民族が住んでいますが、彼らの権利は国政の場に反映されていません。アムネスティの報告によると、サーミ人の権利を保証する法律はスウェーデンに十分存在しているとは言えません。
暴力犯罪
公式統計によると、スウェーデンでは昨年、145万件の犯罪件数が報告されており、そのうち約29万6000件が暴力を伴うものだったということです。また、2020年から2022年の件数も28万7000件、30万4000件、29万8000件と推移しています。
刃物による殺傷事件
スウェーデン機関の報告によると、同国では刃物を使った殺傷事件も増加傾向にあります。
教育の不平等
学校における社会・経済格差、児童の学習成果や教育リソースへのアクセス、性別、人種、民族、信仰、障害による格差もスウェーデンでは深刻です。教育現場におけるヘイト、児童の麻薬接種、虐待などが増加しています。スウェーデンでは、刃物による殺人事件の犠牲者10人のうち7人が20歳から29歳までの社会階層の低い男性だという統計が出ています。
殺人事件の低年齢化
スウェーデン検察のデータによれば、殺人の容疑で逮捕された若年層の数が2倍に増えています。