ロシア軍司令官、「米軍事企業経営者はウクライナ戦争を武器販売・資金洗浄に利用」
ロシア軍第2師団のアプティ・アラウディノフ副司令官が、ウクライナが破壊された責任は西欧とアメリカにあると非難しました。
【ParsToday国際】アラウディノフ副司令官はロシアのタス通信とのインタビューで、「西欧と米国は、自分自身が十分すぎるほど問題を抱えているため、ウクライナのことなど気にかけていない。彼らは、自身のプロジェクトの中の最も重要な任務、すなわちウクライナの破壊をすでにやり遂げたのだ」と述べました。
続けて、「西欧と米国が現在疲弊していることを我々は知っている。彼らは、どのような状況下であろうと、あらゆる手段で力を取り戻す必要があると考えている」としました。
一方で、「西側諸国は平然と、少し前のアフガニスタンのようにウクライナを見捨てて別の国へ行き、そこで自分たちの民主主義的改革なるものを始める可能性もある」と指摘しました。
そして、「米国の軍事産業にとっては、どの国に兵器を売ろうが違いはない。なぜなら、彼らの最も重要な目的は、数十億ドルの経済的利益を出し、かつ資金洗浄ができるような方法で兵器を提供することだからだ。同国の軍事企業経営者は、このようにして資産を増やしている」と説明しました。
これに関連して、ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長も先日、自国のアルグメントゥイ・イ・ファクトゥイ紙とのインタビューで、「ウクライナは10年後までになくなっているだろう」と強調し、ウクライナを「NATOという楽園」に加盟させるという約束はウクライナ国民洗脳のために行われたと指摘しています。
また、元ウクライナ議員で野党指導者だったメドヴェドチュク氏も、「ゼレンスキー政権の政策はロシアに対する憎しみと頑迷さの上に成り立っている。現在の道は必然的にウクライナを貧困へと導くことになる」と警告しています。
ロシアの各国営メディアは、同国はウクライナ戦争の主な目的が自国の安全維持およびNATOのロシア国境への拡大阻止にあることを常に強調してきたほか、和平交渉と緊張緩和に向けて幾度も提案を行ったものの、西側の回答は緊張増大を招くものでしかなかったとしています。