9月 22, 2024 16:11 Asia/Tokyo
  • イスラエルのプロパガンダはどのように国際社会のガザへの関心を低下させているか?
    イスラエルのプロパガンダはどのように国際社会のガザへの関心を低下させているか?

シオニスト政権イスラエルのプロパガンダ戦略は、世界中の世論の意識と感情に影響を与えることで、パレスチナ人の虐殺から諸国民の注意・関心を薄れさせ、イスラエルの抑圧的な政策を暗に支持する下地を生み出しています。

【ParsToday西アジア】過去数十年にわたり、イスラエルは強力なプロパガンダ機関を利用して国際世論を形成し、ガザでの犯罪に関連する多くの事実を歪曲または隠蔽してきました。イスラエルはガザ情勢から世界の諸国民の注意を逸らせ、自らの行動を正当化しようと、大規模なプロパガンダと的を絞った戦略を駆使し続けています。しかし、このプロパガンダはどのように機能し、また世界をガザでのイスラエルの犯罪に対し無関心にさせるために、どのような戦術が使用されているのでしょうか? この記事では、以下の5つのケースを取り上げます。

1. パレスチナ抵抗勢力に対するSNSプロパガンダの広範な使用

イスラエルは、世論形成のためにSNS上で大規模なプロパガンダを展開しています。イスラエルの広告キャンペーンには、X (旧Twitter)、Instagram、Facebook、YouTube などのプラットフォームで公開された数千もの動画や画像が含まれています。たとえば、これらの広告は、パレスチナ抵抗勢力に対する視聴者の感情を煽ることを目的に、パレスチナを残忍なテロリストとして吹聴し、SNS上での定期的かつ的を絞ったコンテンツの制作により、パレスチナをISISのようなテロ組織と比較しています。もっとも、ISISの仕事はイスラム教徒の殺害であり、ユダヤ人を殺すことではありません!

2. 法的事実および史実からの逸脱

イスラエルのプロパガンダの主な手口の1つは、法的事実や史実に疑問を提示することです。イスラエルは史実の否定や歪曲により、最終的な結論に至らないよう、1948年のイスラエル創設に伴うパレスチナ人の沈黙の主張や自らの占領地の状況など、堂々巡りの議論に人々を巻き込もうとしています。この戦術により、国際世論はイスラエルの本当の責任から遠ざかってしまうのです。

3. パレスチナ一般民衆の非人間化および、悪魔的なイメージの創出

イスラエルは、一般のパレスチナ市民を非人間化し、彼らを潜在的で冷酷な殺人者かつ世界の安全保障への脅威として吹聴することで、パレスチナ人の殺害を正当化しようとしています。これらのプロパガンダでは多くの場合、パレスチナ人が憎悪の念を抱き、ユダヤ人の子供たちの殺害を目論んでいると描写されています。またこの種のプロパガンダは、時事問題をホロコーストなどの話題に絡めることで、その本来の目的を一般のパレスチナ国民に恐怖と憎しみを植え付けることに据えています。

4. 祖国防衛としての大量爆撃の正当化

イスラエルのプロパガンダの中心的スローガンの一つは、「イスラエルの軍事行動は全てパレスチナ人の攻撃に対する自衛に過ぎない」というものです。「あなたの学校や家にロケット弾が発射されたら、あなたは(自衛のための攻撃以外に)何ができたか?」というメッセージは、国際世論をイスラエルによる殺害や爆撃への支持に仕向けるべく、西側諸国の政治家らによって広範に繰り返されているのです。

5. 戦争犯罪疑惑の否定と論点の変更

イスラエルは戦争犯罪、民族浄化、虐殺という告発の全てを、即座の否定や論点の変更によって拒否しています。例えば、ジャーナリストや民間人がイスラエル軍によって殺害された場合、シオニスト政権はたいていの場合、これらの行動は意図的ではなく、誤射の結果であると主張しています。しかし、これらはイスラエルのプロパガンダ手法の氷山の一角でしかなく、世界中、特に西側諸国の多くの人々にガザ地区の現状について混乱と疑念を抱かせ、その結果、彼らはイスラエルの犯罪には無関心となり、正しく理解しなくなっているのです。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     


 

タグ