元アラブ連盟事務局長「イスラエルの拡張主義は他のアラブ諸国にも波及」
LAS・アラブ連盟の元事務局長が他のアラブ諸国に対し、シオニスト占領政権イスラエルの拡張主義と侵略について警告しました。
【ParsToday西アジア】2001年から2011年までLAS事務局長を務めたアムル・ムハンマド・ムーサ氏は、地域諸国への勢力拡張を狙うイスラエル政権の工作に言及し、「イスラエルの拡張主義はサウジアラビアやエジプトにも及ぶ可能性がある」と述べました。
イルナー通信によりますと、ムーサ氏は、イスラエルがエジプト政府に対し、長さ2キロメートルの国境地帯を引き渡すよう要求してきていることに触れ、「これはエジプト領土のイスラエル併合の始まりだ」と語りました。
また、「イスラエルは小さく見える。より多くの土地を併合する必要がある」というトランプ米大統領の以前の発言に言及し、「イスラエルは他国の領土を無制限に併合しようとしている」と警告しました。
ムーサ氏はこうしたイスラエルの拡張主義への対抗策として、アラブ諸国、特にサウジアラビアとエジプトの団結が必要だと強調しました。
過去80年間のイスラエルの最も重要な問題の一つが、先住民族がいなかったことであることに留意すべきものです。これゆえ、イスラエル政権は人口問題を補うために、世界中のユダヤ人に対し自らが占領する地域への移住を奨励してきました。
イスラエル軍は先月7日、ガザ地区での戦争開始から1年になるのに合わせて、ガザ北部のベイト・ハーヌーン、ジャバリア、ベイトラーヒヤーの各都市の住民の強制移住に踏み切りました。報道各社はこれを、イスラエル安全保障会議の元議長ら退役軍人が提案した「将軍たちの計画」の秘密裏の決行だとしています。