BRICSがAI分野でのメディア協力イニシアチブを創出

ブラジルで開催されたBRICS新興経済国グループのメディア・シンクタンクフォーラムで、AI人工知能分野におけるメディア協力の取り組みが発表されました。

ブラジル・リオデジャネイロで先日開催されたこのフォーラムには、36カ国から250名以上のメディアやシンクタンクの代表者らが参加し、メディアとシンクタンクのためのAIの協力と開発を目的としたBRICSの計画が提案されました。

【ParsToday国際】中国やロシア、イランなどで構成されたこの国際組織が運営するBRICS TVによりますと、このイニシアチブは、メディア制作と研究活動におけるAIの潜在能力を活用すべく、知識と技術の自由かつ公正な交換を求めています。

中国・新華社通信の傅華社長はこのフォーラム参加者に文明の包括的な共存の促進を呼びかけるとともに、「文化の多様性がBRICSを共通の未来へと導くべきだ」と強調しました。

また「我々は2015年以来、BRICSメディアフォーラムを開催し、一貫して好意的なフィードバックを得ており、この期間中に年次会合、共同宣言、行動計画といった実務的な協力を行ってきた。また写真展、共同ワークショップ、交流訪問などを開催しており、これらはBRICS諸国とその諸国民の間の文化的関係の強化に寄与している」と述べています。

BRICSテレビのダリア・イヴァンコワ(Daria Ivankova)国際協力ディレクターも、統一された前向きな議題の設定および文化交流の深化に向けたメディア関係拡大の重要性を強調しました。

さらに「BRICS TVにとって、グローバル・サウス共同コミュニケーション・パートナーシップ・プログラムへの支持を表明できることは幸甚である。我々の優先事項と展望がパートナーのものと一致していることに深い謝意を示すとともに、より公平で包括的なグローバル情報環境の構築に向けて、自らの集団的能力の強化のための協力を楽しみにしている」と語っています。

加えて、イラン・メフル通信グループのCEOであり、このメディアネットワークのメンバーでもあるモハンマド・メフディ・ラフマティ氏も「BRICS TVの構想は、BRICS諸国間の文化的・人的つながりの構築に重点を置いてきた。約2年間の協力関係に基づき、この協力はコンテンツの公正な配信・制作の改善、そしてBRICS諸国の結束強化に貢献してきたと言える。我々は、このフォーラムの最終声明がこうした取り組みを支援し、小委員会や今後の会合を通じてフォローアップと進展を求めるものであるべきだと考えている」と述べました。

今回のフォーラムには、アフリカからの代表者も出席していました。NANナイジェリア通信社のアリ・モハメッド・アリ社長は「BRICSパートナー国の地位がナイジェリアのメディア部門の発展に大きな影響を与えた」と述べています。また、この地位獲得のメリットとして、ナイジェリア人ジャーナリスト向けの研修プログラムへのアクセス、コンテンツ交換のより広範な機会、そして先進的なメディア技術に触れられることなどを挙げました。

NANのモハメッド・アリCEOはさらに「BRICSメディア・シンクタンクフォーラムへのナイジェリアの参加は、世界の情報空間でアフリカの声・見解を高める上で非常に重要だ」とコメントしています。

BRICS諸国とグローバル・サウスの統合におけるメディアの役割については、ベネズエラのロドリゲス・リベロ通信情報次官も同様の見解を示しました。同次官はまた「ベネズエラはBRICS諸国と強固な関係を構築しており、特にロシアと中国とメディア分野で緊密な協力関係を築いている」と語っています。

リベロ次官は最後に「ベネズエラは常にBRICSの一員であったと言っても過言ではない。昨年も自分はこのことを述べているが、これは決して比喩的な表現ではない。我々は、このグループ諸国と南半球諸国とのさらなる緊密化を目指した具体的な行動とイニシアチブを実際に提示している」と結びました。

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