イラン大統領:「わが国とエジプトには2つの輝かしい文明と悠久の歴史あり」/イスラエルはイランとエジプトの緊密さを懸念
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ペゼシュキヤーン・イラン大統領(左)がシシ・エジプト大統領(右)と会談
ペゼシュキヤーン・イラン大統領がシシ・エジプトの大統領との会談で「両国は誇り高く輝かしい歴史と2つの文明を有しており、イランとエジプトの協力拡大により両国及び地域の他の諸国の利益をさらに確保できる」と語りました。
【ParsTodayイラン国際】マスウード・ペゼシュキヤーン大統領は15日月曜、カタール首都ドーハで開催されたイスラム諸国首脳およびLASアラブ連盟による緊急首脳会議の傍らで複数の会談を続け、エジプトのアブドルファッターハ・エル・シシ大統領と会談しました。そして「両国間の可及的速やかな正式関係が樹立されるよう希望する」とし、「イスラム諸国間の団結と結束の強化こそが、シオニスト政権イスラエルによる犯罪の繰り返しと続行に対抗する最も効果的な方法である」と語っています。
シシ大統領もまた、今回の会談とイラン・エジプト関係が改善されつつあることを喜ばしいものだとし、「イランとエジプトは相互利益だけでなく地域諸国の利益も確保する優れた能力を備えている」と強調しました。そして、イスラム諸国が互いに緊密に連携し、イスラエル政権の犯罪に対して統一された実践的な立場をとる必要性を強調しています。
イスラエルのテレビ局、サウジ、エジプト、ヨルダンのイラン接近を懸念
イスラエル政権傘下の第13チャンネルTVは、ドーハ攻撃後にイスラエルが深刻な政治・外交的危機に瀕していることを明らかにし、「イスラエルは国際舞台でますます孤立し、エジプト、サウジアラビア、ヨルダンはイランに接近している」と報じました。このシオニスト系チャンネルはさらに、イスラエルが現在直面している状況を「政治的津波」だとし、「世界におけるイスラエルの孤立は深まり、かつてイスラエルが友好国とみなしていたサウジ、エジプト、ヨルダンといった国々がイランに接近している」と報じています。
エジプト・カイロからイラン・テヘランへ:戦略的な隔たりにおける外交的架け橋
西アジア情勢専門家のマスウード・カーゼミヤーン氏はある記事において、イランとエジプトの完全かつ包括的な関係構築について論じ、「イラン・エジプト関係は戦略的に不可欠なものとなっており、この関係改善は両国の国家安全保障と経済の利益となることに加え、より安定した多極的な地域形成にも貢献する可能性がある」と語りました。また、イランとエジプトの外交官の観点から、両国間の関係改善が「新たな安定の軸」となり、西側諸国とシオニストの同盟に対抗する均衡を生み出す可能性があることを強調しています。