イスラエルはユダヤ人の代表なのか?
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米ニューヨーク市でイスラエル政権の犯罪に抗議する正統派ユダヤ教徒
アメリカ・ニューヨーク市の正統派ユダヤ教徒らがデモを開催し、シオニスト政権イスラエルの犯罪に抗議するとともにパレスチナ・ガザでの行為を非難しました。
ニューヨーク市で数百人の正統派ユダヤ教徒がデモを行い、イスラエル政権によるガザでの犯罪を非難しました。これらの人々は「反シオニズムは反ユダヤ主義ではない」「イスラエルのネタニヤフ現首相とベン・グヴィル治安相はユダヤ人の最大の敵だ」と書かれたプラカードを掲げました。
【ParsToday国際】このデモに参加した人々は、ネタニヤフ・イスラエル首相がニューヨーク国連本部にいるにより大規模な抗議活動を組織する意向を示しています。
デモ参加者の一人、ユダヤ教律法学者のデイビッド・フェルドマン(David Feldman)師は、トルコ・アナトリア通信とのインタビューで「ネタニヤフ首相の国連訪問は、彼がすべてのユダヤ人を代表し、彼の行動がユダヤ教によって承認されているという誤った印象を世界に与えるだろう。イスラエルとベンヤミン・ネタニヤフ首相が擁護する事柄は全て、ユダヤ教と完全に矛盾しており、我々市民にとって恥辱の源である」と語っています。
これに関して、シオニスト系新聞ハアレツは「自らをイスラエルとは別物だと考えるユダヤ人の世代が台頭しつつある」と報じました。同紙はさらに、ユダヤ系アメリカ人女優ハンナ・アインバインダー氏(30)の発言として「アメリカ系ユダヤ人として、ガザ市民の虐殺がアメリカ国民の税金で賄われていることを私は恥じ、憤慨している」と述べたと報じています。加えてアインバインダー氏は「ユダヤ人としての私の責務は、ユダヤ人とイスラエル政府を区別することだ」と強調しました。
先だって、アインバインダー氏はエミー賞受賞の際、「パレスチナを解放せよ」と叫んで自らの立場を明示していました。またハアレツ紙は「この行動は、以前の世代と比較してのアメリカの若いユダヤ人の大きな変化を物語っている」とし、「イスラエルを公然と嫌悪するハリウッドのユダヤ人の数は日々増加している。彼らは自分たちに危害を加えていると信じる政府から、自分自身と自分たちの宗教を守りたいと考えている」と報じています。
一方、イスラエル議会(クネセト)元議長、アブラハム・ボルグ(Abraham Borg)氏も、「私は国際法廷におけるイスラエルの訴追を支持する。イスラエルが過ち、悪事、野蛮な行為、あるいは犯罪を引き起こしたのであれば訴追されるべきだ」と述べました。