トランプ氏が主張する「新しい中東」;大きな阿諛追従
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アメリカ人ジャーナリストのトーマス・L・フリードマン(Thomas L. Friedman)氏が、ドナルド・トランプ米大統領が「新たな中東の歴史的な夜明け」と主張したのは、彼の阿諛追従的な人格に端を発しているとの見方を示しました。
(last modified 2025-10-15T11:31:26+00:00 )
10月 15, 2025 20:12 Asia/Tokyo
  • トランプ米大統領が主張する「新しい中東」は大きな阿諛追従
    トランプ米大統領が主張する「新しい中東」は大きな阿諛追従

アメリカ人ジャーナリストのトーマス・L・フリードマン(Thomas L. Friedman)氏が、ドナルド・トランプ米大統領が「新たな中東の歴史的な夜明け」と主張したのは、彼の阿諛追従的な人格に端を発しているとの見方を示しました。

トランプ大統領は13日月曜、シオニスト政権イスラエル占領地への訪問中、アラブ諸国に対し「ガザ戦争の終結は新たな中東の歴史的な夜明けだ」と主張しています。

【ParsToday国際】米紙ニューヨーク・タイムズによりますと、フリードマン氏はトランプ大統領の「新たな中東の歴史的な夜明け」という主張を、同大統領による媚びへつらいの表れだとして批判しました。

また、ある分析において「トランプ氏がイスラエルとアラブ諸国に対し『新たな中東の歴史的な夜明けを迎えている』と語るのを聞いていると、まるでトランプ氏が銀行家たちを説得して、有毒廃棄物で汚染された土地に世界最大で最も美しく素晴らしいホテルを建設させようとしているのを見ているようだった!」とコメントしました。

さらに「イスラエル議会・クネセトでの演説、そしてエジプト東部シャルム・エル・シェイクでの各国首脳20人以上に向かっての演説において、トランプ氏は威圧感、へつらい、そして誇張を巧みに組み合わせる驚異的な能力を発揮した。外交官や外交政策の教授なら、大統領にそのようなリスクを冒すよう助言するはずがない。しかし、まるでビジネススクールに通ったかのようなトランプ氏は、巧みな話術と傲慢さでこの紛争をハッピーエンドに持ち込めると確信しているようだ」と述べています。

加えて「だが、現実は異なる。国連には国際アラブ平和維持軍の創設決議はなく、ガザ復興のための予算も提示されていない」と強調しました。

こうした中、カタール国営衛星通信アルジャジーラのウェブサイトも「トランプ大統領は停戦合意の有効性の承認を求めており、演説では自らの停戦計画を誇り、あるいはイスラエルおよびネタニヤフ・イスラエル首相への支持を強調したりしている。また演説においてはパレスチナ人の権利に触れずに『新しい中東』を盛んに喧伝し、ガザとパレスチナにおけるイスラエルのジェノサイドや犯罪にさえ言及しなかった」と報じています。

この分析の別の部分では「トランプ氏が占領地での汚職容疑に直面しているネタニヤフ首相への恩赦を求めたこと、そしてガザ地区のパレスチナ人に対し、同地区でのシオニストによる大量虐殺や犯罪には触れずに『安定、安全、尊厳、そして経済発展』に焦点を当てるよう求めたことも、全て一つのことを示している。それは、トランプ氏がイスラエルの最大の同盟国としてのアメリカの地位を引き続き維持しており、強化するのは当然だということだ。多くの場合、トランプ氏はガザ地区の停戦計画を自慢するかイスラエルを支持するかのどちらかで、パレスチナの人々が数十年にもわたって苦しんできた苦痛にはほとんど注意を払っていない」とされています。

 

 


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