エプスタイン不動産の写真が新たに公開；悪名高き投資家の不動産にトランプ氏とアメリカ人有力者らが立ち入り

性的人身売買の容疑で告発されている悪名高き投資家で自殺した故ジェフリー・エプスタイン元被告の資産とされる一連の写真が公開され、ドナルド・トランプ米大統領を含むアメリカの著名な政財界人および学界人らとエプスタイン氏のつながりが、再び世論と党派論争の注目の焦点となっています。

【ParsToday国際】米下院監視委員会の民主党議員らはこのほど、ジェフリー・エプスタイン氏の遺産管理団体から入手した一連の写真を公開しました。写真には、トランプ現大統領やビル・クリントン元米大統領を含む実力者らが、未成年女性への資金提供と少女買春などで悪名高いエプスタイン氏を取り囲んでいる様子が写っています。米CNNによれば、公開された写真は合計19枚で、下院監視委員会は「これらの写真はエプスタイン氏の遺産管理団体から入手したもので、同氏が過去に幅広い実力者や影響力のある人物とつながりを持っていたことを裏付けており、現在その関係が精査中である」としています。1枚には、トランプ氏の漫画が描かれた性具が詰まったボウルが写っており、もう1枚には、花のネックレスをつけた6人の女性の隣にトランプ氏が写っているものの、委員会により顔は消されています。

他にも、第１次トランプ政権時代のスティーブ・バノン元大統領顧問とエプスタイン氏が鏡で自撮りをしている写真や、ビル・クリントン氏とエプスタイン氏、そしてエプスタイン氏の元交際相手のギレーヌ・マクスウェル氏、そしてマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏と英王室アンドリュー王子などが写っています。また、米ハーバード大学元学長のラリー・サマーズ氏及び、著名な弁護士のアラン・ダーショウィッツ氏の姿もあります。

最初の19枚に続き、さらに70枚の写真が公開

最初の19枚の写真が公開された後、米民主党はさらに70枚の写真を公開しました。その多くは、歯科治療用の椅子と、リアルな中年男性の顔を模した仮面のようなものが至る所に掛かっている部屋など、エプスタイン氏が所有していた米領ヴァージン諸島の以前の写真とは異なる角度から撮影されたものです。また、エプスタイン氏本人が写っている写真もあります。

トランプ氏、クリントン氏、ゲイツ氏はエプスタイン氏絡みの法的訴追を受けたことはありませんが、これらの写真が公開されたことで、これらの人物とエプスタイン氏のネットワークとのつながりの深さと性質について新たな疑問が生じる可能性があります。一方、アメリカ議会で可決された新法により、米国司法省は今月19日までにエプスタイン氏に関連するすべてのファイルの公開が義務付けられています。これらの暴露は、被害者のための正義を求める世論の圧力を高めるとともに、たとえ直接的には法的訴追されなくても、写真に写っている人物らに政治的・社会的影響を及ぼす可能性があります。結局のところ、この事件は、権力と腐敗の象徴となった事件において透明性や説明責任、そして公正な訴追の重要性を改めて浮き彫りにした形となっています。

ジェフリー・エドワード・エプスタイン元被告（1953年1月20日 - 2019年8月10日）は、アメリカの大富豪で性犯罪者であり、66歳で獄中で死亡した。検死官は、彼の死因を首吊り自殺と断定しています。

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