トランプ大統領は、2016年にイランから受けた歴史的な汚名の雪辱を狙っているのか?
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1月12日はイランにとって、ペルシャ湾でアメリカ兵がイラン軍に捕らえられた出来事を記念する日となっています。
(last modified 2026-01-19T06:46:27+00:00 )
1月 19, 2026 15:10 Asia/Tokyo
  • 2016年1月12日にイラン領海で米軍人らが拘束
    2016年1月12日にイラン領海で米軍人らが拘束

1月12日はイランにとって、ペルシャ湾でアメリカ兵がイラン軍に捕らえられた出来事を記念する日となっています。

【ParsTodayイラン国際】1月12日(イラン暦デイ月22日)は、ペルシャ湾でアメリカ軍がイラン軍に拿捕・拘束された事件を記念する日とされています。現地時間2016年1月12日(イラン暦1394年デイ月22日)火曜日17時10分、10人のアメリカ兵を乗せた2隻の戦闘艇が、イラン南部ブーシェフル州ファールスィー島付近のイラン領海に侵入しました。

これら2隻のアメリカの艦艇は、IRGCイランイスラム革命防衛隊海軍の艦艇に拿捕されたとき、ファールスィー島付近のイラン領海内2キロの地点にいました。

この事件では奇しくも、当時のバラク・オバマ米大統領が議会で米国こそ「最強」であると声高に叫んでいたまさにその時、アメリカから1万1000キロ離れたペルシャ湾で、10人のアメリカ兵がIRGC第214海兵旅団の軍の前に屈した格好となりました。

男性9人と女性1人を含むこの米軍艦艇の乗員らは、ファールスィー島にあるイラン軍の基地に押送されました。翌日13日朝、当時イスラム革命防衛隊海軍司令官だったアリー・ファダヴィー准将は、「件の船舶を拿捕した後、米海軍と米軍艦が40分間にわたってこの地域で稚拙な行動に走り、空域と海域での行動に出たのを目撃した。これは、この地域の安全と平穏の確保という約束事をアメリカが遵守していないことを裏付けるものだ」と表明しています。

最終的にIRGCは声明を発表し、「ペルシャ湾のイラン領海へのアメリカ軍艦の違法かつ無許可の侵入は完全に意図的なものではなく、国際水域で捕らえられたアメリカ軍関係者は解放された」と発表しました。この事件は、イラン軍がイランの領海、領土、領空の隅々まで監視し、外国軍の動きを監視している一方で、無許可でイラン領に入り込んでも構わないと思い込んでいたアメリカにとって大きな屈辱となりました。

後世にまで残るこの英雄的な功績について、当時IRGC海軍第2管区の司令官だったラマザーン・ズィーラーヒー准将「アメリカ海兵隊の拿捕・捕獲という最大の功績は、地域と世界におけるアメリカの傀儡覇権を打ち破ったことである」とコメントしています。また、「この恒久的な英雄伝の偉大さを最もよく表しているのは、『この事件は神の業である』というイラン全軍司令官(イスラム革命最高指導者ハーメネイー師)の文言である」と語っています。

地域と世界でアメリカに汚名を着せたこの歴史的事件から10年が経った現在、復讐心を滾らせる好戦主義者のドナルド・トランプ米国大統領は、アメリカとその軍隊の名誉棄損を理由にイスラム教国イランへの復讐を企んでいると言えるでしょう。トランプ大統領は2期目において自政権の反イラン政策・行動を強化しており、特にここ数週間、米国とシオニスト政権イスラエルが幇助する騒乱を背景に、この問題を利用してイランへの復讐を画策してきました。トランプ大統領とその政権当局者は、イランにおける行動の変化、さらには政治体制の変更について繰り返し公言していますが、これは明らかに情勢不安と混乱を助長する兆候だと言えます。

イランに対する「非常に強力な選択肢」や、イランでの騒乱と暴徒への支援を口実とした、軍事行動の可能性についてのトランプ大統領の発言はまさに、この点に関するものでした。しかしトランプ大統領はこうした脅迫発言を提起したものの、最終的には明確にかじ取りを変更し、脅迫を撤回しました。トランプ氏が引き下がった重要な理由としては、イランが米国の脅迫に対し断固とした姿勢を示し、予想される米国の侵略への包括的な対決を強調していることが考えられます。


また、米国大統領の取り巻きの顧問らは、対イラン軍事行動に出た場合の結果を指摘し、トランプ大統領にそのような行動を取らないよう説得したとも言われています。この顧問らは、予想される米国の軍事行動に対してイランが脆弱であるという可能性を疑問視している一方で、予想されるイランからの大規模な軍事的報復に米国が対抗できないことを指摘しています。トランプ大統領はイランに対する再三の脅迫の後、遂に2026年1月16日、イランに対する行動を起こさないことを「確信した」と発表しました。このように、対イラン軍事攻撃を企む復讐心に燃えるアメリカ大統領は、イランからの厳しい警告、そして自分の身の周りの顧問や地域諸国からの反対により、イランに対する軍事的脅迫を撤回せざるを得なくなったと思われます。

 


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