サウジ:「対イラン脅迫は容認できない」/イラク抵抗組織:「即時対応の用意あり」
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ウジアラビアのムハンマド皇太子
米国の軍事活動の活発化と地域におけるシオニスト政権イスラエルの脅迫の激化を受けて、イスラム諸国が相次いでイランへの擁護・支持を示す中、警告を発しています。
サウジアラビアの政権を掌握しているムハンマド皇太子はイランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領との電話会談で、サウジとしてイランに対するいかなる脅迫や緊張も容認しないとの考えを示すとともに、「恒久的な平和のためにイランや地域諸国と協力する用意がある」と語りました。
ムハンマド皇太子は「サウジは、自国の領土・領空がいかなる対イラン軍事行動にも使用されることを許さない」と述べています。また、「サウジとして、地域の安全・安定の強化に向け対話を通じて紛争を解決するあらゆる努力を支持する」と強調しました。一方、ペゼシュキヤーン大統領もこの電話会談でイスラム諸国の支持に謝意を示すとともに、「交渉は国際法の枠組み内で、かつイラン国民の権利を守る形でのみ受諾可能と考えている」とコメントしました。
イラク民兵組織:「イランへの攻撃には即時対応」
この点に関して、イラク民兵組織アル・ヌジャバ政治評議会のフィラス・アル・ヤセル(Firas al-Yasser)氏は「米国によるいかなる対イラン攻撃も地域を広範囲にわたる対立に陥れ、イラク抵抗勢力はその最初の瞬間から行動を起こすだろう」と警告しました。また、レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーのシェイフ・ナイム・カセム事務局長も、「イランとの戦争は地域全体を炎上させかねず、我が組織は侵略の可能性に直面しても中立を保つことはない」と語っています。
パキスタン、イスラエルの対イラン脅迫の結果について警告
一方、パキスタン議会におけるJUIイスラム・ウラマー党のファザレル・レフマン(Faazl-ur-Rehman)代表は「シオニスト政権イスラエルによるイランへの脅迫は、安全保障上パキスタンとその周辺地域に直接的な影響を及ぼす可能性がある」と警告しました。また「この傾向が続けば、パキスタンを含む近隣諸国の安定が脅かされ、アラブ諸国が最初の標的となるだろう」と述べました。
アフガンのシーア・スンニー両派の学者がイランとの連帯を宣言
こうした中、アフガニスタン北部のシーア派およびスンニー派のイスラム学者らも、同国北部マザリシャリフでの集会でイスラム教徒の結束を強調し、イランの国民と体制への連帯を宣言しました。中でも北部バルフ州シーア派ウラマー(イスラム学者)評議会のホセイン・アリ・バヤニ議長は、この集会で米国とイスラエルがイランに対して行った行為を非難し、「人間性とイスラムの色合いを欠いたメディアが、米国とイスラエルの全面的な支援を受けて、イスラム諸国、特にイラン国民に対抗し、噂と嘘で世界の人々の意識を征服しようとしているが、大衆はこれらのメディアに騙されてはならない」と語っています。
世界イスラム覚醒フォーラム事務局長:「トランプ氏は敗北を恐れ直ちに降伏」
こうした中、世界イスラム覚醒フォーラムのアリー・アクバル・ヴェラーヤティ事務局長は、ある声明においてイランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師に向け、「当フォーラムは抵抗運動の分野において、1979年のイラン革命後に確立されたイラン・イスラム共和国の体制の根幹、つまりは最高指導者の戦略に従っている。 トランプ米大統領は権力と物質的なものには貪欲だが、自らが始めた運動が失敗に終わるかもしれないと悟れば、すぐにもろ手を挙げて降参するだろう」と述べました。
イランは領土保全の固守に向け準備万端
さらに、イランのテレビ局「特別ニュース対談」に出演した国際問題専門家のモハンマディ氏は「地域における米軍配備の状況は非常に複雑だ」との見方を示し、「単純な分析では現実を説明できない」と語りました。また「米国をはじめとする一部の勢力は西アジアでの緊張扇動という政治的意思を有するものの、ドナルド・トランプ米大統領は依然として『深刻な疑念』に直面している」と述べています。モハンマディ氏によれば、敵は様々な脅迫シナリオに対応すべく能力を整備しているものの、同時に重大な恐怖と疑念も抱えているということです。

