エプスタイン事件の新文書が公開:世界最高レベルでの権力、富、スキャンダルの隠れたネットワーク
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米民主党が公開した、エプスタイン事件ファイルからの入手画像
性犯罪を理由に起訴されていたアメリカの大富豪・故ジェフリー・エプスタインに関連する新たな一連の機密文書の開示により、世界中の数十人もの著名な政治、経済、文化人の名前が再びニュースの最前線に返り咲き、世界のエリート層とエプスタインとの関係の継続と深さをめぐる深刻な疑問が浮上しています。
この記事は、アメリカ司法省から新たに公開された文書、およびAP通信の報道に基づき作成されています。今回新たに公開されたのは、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪・性犯罪者のジェフリー・エプスタイン氏の事件に関する300万ページを超える情報、動画、写真の一部で、これらの証拠資料は長年にわたり、エプスタイン氏と政治家、大手テクノロジー企業の幹部、金融家、王族など、多数の世界的な著名人との間に広範なつながりがあったことを裏付けています。これらの文書によれば、このネットワークは2008年にエプスタイン氏が有罪判決を受けた後も崩壊せず、場合によっては何年も継続していたということです。
米国、英国、スロバキアの高官
ドナルド・トランプ(米国大統領):エプスタイン氏は予てからトランプ氏の友人であったことが知られています。今回追加公開された大量の文書には、トランプ氏に関する数千件の言及が含まれています。文書の大半は両者の関係については多くの情報を提供していないものの、エプスタイン氏らがトランプ氏に関するニュース記事を共有したり、彼の政策についてコメントしたり、彼とその家族に関する噂を広めたりしたメールが含まれています。
ビル・クリントン(元アメリカ大統領):
トランプ氏と同様、クリントン氏も20年以上前にエプスタイン氏と時を過ごし、時には彼のプライベートジェットに搭乗したり、ホワイトハウスでの面会の歴があります。クリントン氏はまた、エプスタイン氏の不正行為については一切知らなかった、と強く否定しています。
元英国王室メンバー、アンドリュー王子:
今回の文書には数百回にわたり、元英国王子アンドリュー・マウントバッテン=ウィンザーの名前が登場しています。書簡のやり取りには、英バッキンガム宮殿での晩餐への招待、エプスタイン氏による女性紹介の申し出、不適切な状況にあるとされる写真などが含まれています。
ラリー・サマーズ(米ハーバード大学学長);
クリントン政権では財務長官を務めており、エプスタイン氏の長年の知人で、よく知られている人物の一人です。新たに公開された文書には、二人の会合や会食に関する多数の記述が含まれています。以前に公開された文書には、サマーズ氏が2019年にエプスタイン氏にメールを送り、児童性的虐待の容疑で告発された後、ある女性とのやり取りについて話していたことが示されています。
ハワード・ラトニック氏(トランプ政権の元商務長官);
家族と共にカリブ海にあるエプスタイン氏の私有島を少なくとも一度訪れた経歴があります。メールによれば、ラトニック氏とその妻は2012年12月に米領バージン諸島のリトル・セント・ジェームズ・ホテルに滞在する招待を受諾していました。
スティーブ・バノン氏(トランプ前大統領顧問);
エプスタイン氏と数百通の友好的なテキストメッセージをやり取りしており、その中には2019年にエプスタイン氏が逮捕され、獄中で自殺する数ヶ月前に送信されたものもあります。
ミロスラフ・ライチャーク氏(スロバキア首相の国家安全保障顧問);
エプスタイン氏との過去の関係が文書で明らかにされたことを受け、先月31日に辞任しました。なお、エプスタイン氏が性的人身売買の罪で起訴された後に撮影されたとみられるライチャーク氏の写真が公開されています。
エフード・バラク氏(元シオニスト政権イスラエル首相・戦争大臣):
先月30日日に公開された文書にはバラク夫妻の名前が記載されており、エプスタイン氏が2008年に米フロリダ州で性犯罪の有罪を認めた後も含め、長年にわたりエプスタイン氏と定期的に連絡を取っていたことが示されています。書簡の中には、2017年にエプスタイン氏のニューヨークの自宅に滞在する計画もあります。その他の書簡には、エプスタイン氏とのその他の会合、面会、電話のやり取りに関する日常的な段取りが記されています。バラク氏は、ニューヨークへの出張やプライベートジェットでの旅行の際にエプスタイン氏を定期的に訪問していたことを認めていますが、「不適切なパーティーや行動を目撃したことは一度もない」と主張しています。
IT・ビジネス分野の著名人
イーロン・マスク氏(テスラのCEO兼SNS「X」の所有者): テスラ創業者でもあるこの億万長者の名前も先月30日に公開された文書に繰り返し登場しています。特に2012年と2013年に交換された電子メールでは、カリブ海の島にあるエプスタインの悪名高い別荘を訪れたことについて語っています。
セルゲイ・ブリン氏(Google共同創業者):
米ニューヨークにあるエプスタイン氏の自宅での会合や懇親会に招待された経歴があります。
リチャード・ブランソン氏(英資産家、ヴァージン・グループの創業者):
メールにおいて、自身が英領ヴァージン諸島に個人所有するネッケル島にエプスタイン氏を招待し、冗談めかして「あなたのハーレムを持ってきてくれるならね!」という文言を述べていました。
その他の著名人:
ケイシー・ワッサーマン氏(2028年ロサンゼルス夏季五輪組織委員会会長);エプスタイン氏の元交際相手、ギレーヌ・マクスウェル氏と恋愛関係にあったとされるメールを交換していました。なお、マクスウェル氏は現在、性的人身売買の罪で懲役20年の刑に服役中です。
ブレット・ラトナー氏(メラニア・トランプ夫人に関する新作ドキュメンタリー映画「メラニア」の監督):
政府ファイルに収められた複数の写真に登場しており、昨年12月に初めて公開された写真には、2022年の裁判待ちのため収監中のフランス人モデル斡旋業者、ジャン=リュック・ブルネルの上半身裸の胴体に腕を回しているラトナーの姿が写っています。
スティーブン・ティッシュ氏(米複合企業ロウズ創業者の息子):
彼とエプスタイン氏との間の書簡は、エプスタイン氏が長年にわたりティッシュ氏に多くの女性を紹介しようとしていたことを示しています。2013年の「ウクライナ人女性」という件名のメールのやり取りでは、エプスタイン氏がティッシュ氏に特定の女性と接触するよう勧めており、その女性の肉体的な美しさについて卑猥な言葉で描写していました。

