アメリカ副大統領候補が討論会
アメリカ大統領選挙の副大統領候補によるテレビ討論会が行われ、激しい応酬を伴いました。
ファールス通信によりますと、現地時間の4日火曜夜に行われたこの討論会の冒頭で、民主党の副大統領候補のケイン氏は、「クリントン氏は軍隊にとってよい司令官となるだろう。だがトランプ氏が司令官になったことを考えると恐ろしい」と述べました。
一方、共和党の副大統領候補のペンス氏も、「ここ数年、世界におけるアメリカの地位は弱まっており、トランプ氏はこの地位を引き上げようとしている」と語りました。さらに、「現在のシリアの状況は、クリントン氏が国務長官時代に築いた脆弱な外交政策の結果だ」としました。
経済問題の議論の大部分が、トランプ氏の過去の所得税未払いの問題にあてられました。ペンス氏が、「トランプ氏は多数の人を雇用し、アメリカの経済に貢献した」と述べたことに対し、ケイン氏は「トランプ氏は税金を支払っていなかった」と応じました。
ペンス氏は「トランプ氏の行動は合法であり、彼は違反行為を犯していない」と述べました。
またケイン氏はアメリカ国務長官時代のクリントン氏の業績を支持しました。
ケイン氏は、アメリカは協議によってイランの核計画を停止させることが出来た、と主張しましたが、ペンス氏はこれを否定し、「核合意は1500億ドルがイランに流れることになった」と主張しました。
続けてケイン氏は、トランプ氏の発言を非難し、「トランプ氏がメキシコ人を泥棒で侵略者だとしたり、オバマ大統領がアメリカ人であることに疑いを示したりしたが、どのようにして社会を相互尊重に向かわせようというのだろうか」と疑問を呈しました。
討論中央委員会の法規により、この討論会では9つの議題が検討されました。両者は2分間、回答の時間を与えられ、6分間は議論にあてられました。