韓国与党議員の核兵器保有の訴え
韓国与党の一部議員が、核兵器保有を要請しました。
韓国の与党セヌリ党は、数ヶ月前の総選挙で、過半数の議席を獲得しました。この政党の幹部の思想の根源には、侵略的外交を伴うナショナリズムがあります。
韓国の核保有を要請している議員の数ははっきりしませんが、重要なのは、この要請がパククネ大統領とその他の政党を、困難な選択肢に直面させるだろうということです。これは韓国が正式に北朝鮮に対して宣戦布告すべきだということを意味しています。このグループは北朝鮮の核・ミサイル関連の行動に即し、韓国は北朝鮮の攻撃を免れるために核兵器を装備し、はっきりと北朝鮮に危険な行動をとれば北朝鮮を攻撃すると警告すべきだ、と述べています。
韓国の大統領が与党議員の核保有の要請にどれほど賛同しているかについては今もわかりません。しかし、ここ数年、アメリカ、韓国、日本の間で、軍事力の増強方法や北朝鮮の軍事行動への対抗方法、韓国と日本がどのようにしてアメリカの最新鋭の兵器を装備するかについて、数々の協議が開かれています。
こうした中、北朝鮮の敵国の間で絶え間なく合同軍事演習が実施されており、興味深いのはイギリス軍もこの演習に加わっていることです。最近、アメリカ、韓国、日本の軍関係者は、声明を発表し、北朝鮮の行動に対して強い反応を示すために3カ国による協力の強化で合意しました。この声明の中では、「3カ国の軍関係者は、北朝鮮の核実験が、国連安保理の決議の明らかな違反であることを強調し、これまで以上に連帯し、北朝鮮に対して断固とした回答を示す」とされています。
2014年7月から現在まで、アメリカ、韓国、日本の軍事関係者の間では3回の会議が開かれ、毎回北朝鮮への真剣な対抗が強調されています。2日前にも韓国の政府と与党は、緊急会議を開き、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対抗するミサイルシステムの設置と北朝鮮に対する追加制裁を強調しました。
韓国与党議員の一部は核兵器保有を北朝鮮の核の脅威に対抗するためのものだとしていますが、これは全体の動きの第一歩に過ぎません。なぜなら、韓国高官の全てから核武装の承認を得るには、長い道のりがあり、障害もあるからです。
大きな障害は中国、そしてロシアであり、彼らはどんな状況下でも、自らの不利益になるようにはさせないのです。