アメリカ大統領選挙費用との、嘘のような単純な比較(20)
10月 26, 2016 20:27 Asia/Tokyo
2016年アメリカ大統領選挙の候補者が拠出した費用は、非識字対策を行う国際機関の1年3か月分の予算に相当します。
現代の世界の特徴の一つは、科学の大きな進歩です。この2世紀における人類の科学面での進歩は、人類史における科学上の成果全体を上回っています。
にもかかわらず、世界の総人口75億人の17%が、今なお識字能力を持たないままとなっています。これらの人々の60.7%を女性が占めており、さらに6740万人の子供が学校に行けない状態にあります。国連傘下の組織であるユネスコは、読み書きの能力がない人をなくし、人類の学術レベルを向上しようという目的に基づき、設立されました。2016年におけるユネスコの予算は、11億8500万ドルとなっています。
今年の大統領選挙に関してアメリカ国内で選挙費用として拠出された予算は、14億9400万ドルと計上されています。
この金額は、今年のユネスコの予算の26.1%に相当します。言い換えれば、今年のアメリカ大統領選挙に関する選挙費用は、非識字対策を行う国際機関の1年3か月分の予算にあたるのです。