アメリカ大統領が、TPP承認を断念
11月 12, 2016 19:48 Asia/Tokyo
アメリカのオバマ大統領が、TPP環太平洋パートナーシップ協定の承認を断念しました。
ロイター通信がワシントンから伝えたところによりますと、オバマ大統領は11日金曜、任期中の議会でのTPPの承認を断念し、「この協定の行方はトランプ氏と共和党議員にかかっている」と述べました。
アメリカ政府の関係者によりますと、オバマ大統領は、来週ペルーで開かれるTPPの会議で、TPPに署名した11カ国の首脳に状況を説明するということです。
アメリカの政府と貿易代表部は数ヶ月前から、オバマ大統領の任期中のTPP批准を実現しようとしてきました。
こうした中、トランプ氏の予想外の勝利により、状況は一変しました。
アメリカのマコーネル上院院内総務は、「TPPはトランプ氏の就任前には進まないだろう。この法案の行方は今後次期大統領にゆだねられる」と語りました。
TPPの離脱はトランプ氏の主な選挙公約でした、トランプ氏は選挙戦で、TPPを悲劇的で国を侵害するものだとしていました。