西側の思想家が考える預言者ムハンマド(30)
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フランスの著名な中東学者、ジャン・ブロワは、ムハンマドを好戦的な人物と呼ぶ著作家を非難しています。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
11月 21, 2016 16:09 Asia/Tokyo
  • 西側の思想家が考える預言者ムハンマド(30)

フランスの著名な中東学者、ジャン・ブロワは、ムハンマドを好戦的な人物と呼ぶ著作家を非難しています。

ジャン・ブロワは次のように記しています。「ムハンマドは、道徳に反する行いをふさわしいものとは考えていなかった。ムハンマドの最大の目標は、世界のすべての人々に自らの使命を伝えることだった。彼は、家族の問題や経済的な問題により、この義務の遂行を怠ることはなかった。クライシュ族やメッカの住民は彼に敵対し、彼に対して陰謀を企て、彼との戦争のためにすべての部族を動員した。しかし預言者はまず、彼らとの戦争には入らなかった。また侵略に侵略で応じることはなかった。しかし、繰り返し侵略された後、神から啓示がくだり、侵略者と戦ってもよいとされた。その啓示とは次のようなものである。『戦争を強いられた人々には、神の道における戦いが許される。なぜなら彼らは圧制を受けたからである。また、[覚えておくがよい。]神は彼らを助ける力をお持ちである。彼らは、ただ私たちの主は唯一の神のみですと言ったために、自分の家や町を不当に追われた人々である』(コーラン第22章、アル・ハッジ章『巡礼』39節及び40節)」

ジャン・ブロワの預言者に関する著書の一部では、イスラム教の特徴について触れられており、作者はこの宗教が広まった理由について次のように記しています。

「イスラムの教えは非常に簡単である。そこには論理や知識、理性に反する事柄は見当たらない。イスラムは、社会的な統一を維持するため、集団礼拝を強調した。ムハンマドの教えのもとで、すべての人が兄弟となり、現実的な公正と平等、人々の自由に基づいたイスラム統治が打ち立てられた。非イスラム教徒も、神とその預言者の加護のもと、安全と平穏の中で暮らしていた。彼らは宗教的な信条において自由であり、イスラム教徒が取り決めを守ることを確信していた。また、喜びや悲しみをイスラム教徒と共有していた。神はイスラムの最初の統治が自らの預言者によって打ち立てられることを求めた」

ジャン・ブロワは、神が預言者に栄誉を与えたと考えています。彼の名はどんどん大きくなり、世界中で知られるようになりました。ムハンマドは、神の法の執行者、偉大な預言者、公正な支配者であり、有能な司令官、優れた演説者でもありました。彼はローマの大学やイランの学校に通ったことはありませんでしたが。アラブ社会では、彼と並ぶ名声を持つものはいないほど、偉大な人物となったのです。