南シナ海問題をめぐる中国の対米非難
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ヴァガーリー解説員 南シナ海での緊張が高まる中、中国外務省の報道官がこの地域を軍事化しているとして、アメリカを非難しました。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
2月 20, 2016 17:03 Asia/Tokyo
  • 南シナ海問題をめぐる中国の対米非難

ヴァガーリー解説員 南シナ海での緊張が高まる中、中国外務省の報道官がこの地域を軍事化しているとして、アメリカを非難しました。

中国外務省の洪磊(こう・らい)報道官は、「地域の平和と安全をめぐる懸念が増加している真の原因は、アメリカとその地域同盟国の参加による合同軍事演習のほかにも、アメリカの海軍艦隊や軍用機がある」と語りました。同報道官によりますと、アメリカのこうした行動が南シナ海海域の緊張を煽っており、これはこの海域の軍事化を示すものだということです。同報道官はまた、「朝鮮半島の現状は、非常に厳しいものであり、その関係国はいずれも冷静さを保ち、緊張を高める可能性のある行動を慎むべきだ」と述べました。

最近、アメリカと台湾の政府関係者は、「衛星写真から中国が南シナ海・パラセル諸島のウッディー島にミサイルを配備したことが分かっている」と主張しました。中国は、これらのミサイル配備を否定しませんでしたが、自らの領土を防衛する権利があるとしています。アメリカ国務省のカービー報道官は、「中国のこのような行動は、南シナ海を軍事化しないという中国の取り決めに矛盾するものだ」と語りました。また、アメリカのケリー国務長官も最近、「アメリカは、南シナ海の軍事化をめぐり、中国と本格的な協議を実施するだろう」と述べています。

ウッディー島へのミサイル配備にアメリカが抗議し、南シナ海をめぐり中国と対立しているベトナムやフィリピンなどの、中国の近隣諸国も中国に抗議したことを受け、地域における緊張が高まりました。フィリピン政府は、パラセル諸島への中国のミサイル配備の結果について懸念を示しています。フィリピン外務省は声明を発表し、中国によるパラセル諸島への地対空ミサイルの配備は、中国とASEAN・東南アジア諸国連合の間の合意や共同声明に対する公然とした違反であるとしました。また、ベトナム外務省も、中国のこの行動をこれらの島に対するベトナムの国家主権の侵害だとし、地域における平和と安全、海上・航空運輸の自由を危険に陥れると表明しています。また、オーストラリアとニュージーランドも中国に対し、南シナ海問題に関して慎重さを示すよう求めました。オーストラリアのターンブル首相は19日金曜、同国のシドニーでニュージーランドのジョン・キー首相と会談した後、南シナ海問題のすべての関係国に対し、この海域の島々での挑発的な行動を控えるよう求めています。また、ジョン・キー首相も、「ニュージーランドは中国に対し、南シナ海での緊張緩和に向けた必要な措置を講じるよう求める」と語りました。

中国は、パラセル諸島が同国固有の領土であり、自国の領有権と安全を守るため、地域に防衛施設を配備できると強調しています。パラセル諸島は、中国では西沙諸島(せいさしょとう)と呼ばれ、現在この島に関して中国のほか、ベトナムや台湾も領有権を主張しています。