中国商務大臣が、フィリピン訪問を取りやめ

中国の高虎城商務大臣が２３日木曜、フィリピンへの正式訪問を取りやめました。

ロイター通信によりますと、今回の訪問ではフィリピンと中国の間で、数十億ドル相当の複数のプロジェクトの実施合意書が調印されることになっていました。

今回の訪問の取りやめの理由はまだ明らかにされていませんが、一部のメディアは２日水曜、フィリピンのヤサイ外務大臣の２２日の表明が原因だと報じています。

ヤサイ大臣は、中国による南シナ海の人工島の軍事化に懸念を示していました。

高大臣は２３日、経済代表団を率いてフィリピン・マニラを訪問する予定でした。

中国は、南シナ海での地対空ミサイルの設置可能な人工島建設にかかわる２０のプロジェクトの実施を終えようとしています。

世界の海上貿易全体のおよそ３分の１が、南シナ海経由で行われています。

中国は、ブルネイ、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナムといった近隣諸国に対し、南シナ海全域の領有権を主張しています。