アメリカの世界に対する貿易戦争の布告
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アメリカが、世界に対し、貿易戦争における反撃を示唆しました。アメリカのウィルバー・ロス商務長官は、「アメリカは数十年前から貿易戦争に突入しているが、現在、この国は反撃に全力を尽くすことを決意している」と語りました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
3月 09, 2017 19:57 Asia/Tokyo
  • アメリカの世界に対する貿易戦争の布告

アメリカが、世界に対し、貿易戦争における反撃を示唆しました。アメリカのウィルバー・ロス商務長官は、「アメリカは数十年前から貿易戦争に突入しているが、現在、この国は反撃に全力を尽くすことを決意している」と語りました。

現在、アメリカ経済は、およそ8000億ドルの貿易赤字を抱えています。2014年、アメリカの輸出額は1兆5000億ドルだったのに対し、輸入額は2兆3000億ドルでした。この中で、中国は3400億ドル、EUは1420億ドル、日本は670億ドル、メキシコは530億ドル、カナダは350億ドル、対米貿易の黒字を記録しています。台湾も、年間130億ドルの黒字となっています。

アメリカの消費志向の高まりにより、外国製品がこの国の市場を麻痺させています。また、アメリカでの生産にかかる費用は他の国に比べて高いため、消費者は、低いコストで外国の製品を購入しようとしています。アメリカの金利の引き下げ、税金、労働法も、外国の輸出業者に対するアメリカの生産業者の競争力を低下させています。

さまざまな統計によれば、アメリカは世界1位の経済大国でありながら、重要な11の産業部門のうち、製薬、プラスチック製造、航空宇宙産業の3つの分野でのみ、貿易黒字になっているということです。一方で、電子機器や自動車、燃料といった分野では貿易赤字になっています。

現在、アメリカ経済の構造上の問題や消費主義に注目し、アメリカ政府は、他国との貿易戦争を始めようとしています。ここ数年、アメリカと、日本や中国といった一部の国との間で貿易戦争が行われて来ました。しかし、現在のトランプ政権は、はっきりと貿易戦争について語っています。この中で、世界の経済大国の間の貿易戦争が、人類にどのような運命をもたらすかというのはさておき、重要なのは、この戦争に勝利したとしても、アメリカ経済の構造が根本的に改造され、消費主義の文化が克服されない限り、何の結果も得ることはないということです。

とはいえ、トランプ大統領は、「アメリカ・ファースト」などのスローガンにより、そのような目標に向かっています。しかし、生産者や企業、そして何よりもアメリカの国民が、そのような改革に同調できるかについては大きな疑問が存在します。そのため、アメリカ政府は、国内の改革に集中するのではなく、力ずくで、国際貿易や経済関係を変えようとしており、そのようなアプローチによって、アメリカの世界における衰退を防ごうとしているのです。