IMF、2018年の世界経済の予想成長率を0.1%上方修正
10月 13, 2017 18:00 Asia/Tokyo
IMF・国際通貨基金が、2018年の世界経済の予想成長率を、0.1%上方修正し、国際的な金融市場の安定化に向けた適切な環境が整うとしました。
イルナー通信によりますと、IMFは、世界銀行との年次総会に際して出された、世界経済の状況に関する年次報告で、2018年の世界経済の成長率を0.1%上方修正しました。
この報告によりますと、この上方修正は、国際貿易や国際投資がより盛んに行われ、消費者の信用度合いが上昇していることによるものだということです。
また、石油や天然資源に依存している国に触れ、石油価格の下落により、サウジアラビアが最初に問題に直面することになったとしました。
世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは、国際市場における石油価格の下落への対策として、2014年中ごろ、緊縮財政を実施せざるを得なくなりました。
サウジアラビアの財政赤字は、2014年から2016年末までの間に、2000億ドルに増加しました。
2017年のサウジアラビアの財政赤字も、530億ドルに達する見込みです。
サウジアラビアはイエメンなどの地域諸国に対する軍事介入と、シリアのテロ組織への支援により、支出が増加しています。