アメリカ大統領の核合意に反する立場、国際合意の破壊
-
トランプ大統領、ヘイリー国連大使
イラン外務省のアラーグチー国際法担当次官が、ロシア・モスクワで開催された核軍縮会議で、アメリカ政府の核合意に対する対応を批判し、「核合意に対するトランプ大統領のすべての発言や立場は、国際合意を壊すものだ」と語りました。
アラーグチー次官は、核合意におけるアメリカの約束不履行や違反の例を挙げ、「核合意のいくつかの項目により、アメリカは常に、この合意を建設的な雰囲気の中で、誠意を持って実施し、制裁の解除によるイランの利益が損なわれるようなあらゆる行動を慎むことが義務付けられているが、これまでアメリカは、これまでの項目を履行しておらず、核合意における取り決めも実施せず、何度もこの合意の内容や精神に違反している」と語りました。
アメリカによる核合意の違反は、国際社会を問題に直面させるものです。こうした問題のひとつは、国際レベルでの取り決め履行の原則が崩されることであり、それは世界全体に犠牲を強いることになります。こうした中、トランプ大統領は、初めての中東訪問の際、核合意後の肯定的な雰囲気を壊す目的でサウジアラビアを訪問し、サウジアラビアでの会合に出席することで、イランを地域紛争の新たなゲームに引き込もうとしました。アメリカのティラーソン国務長官も、21日土曜、この中でさらに新たな歩みを進めるため、サウジアラビアを訪問しました。
ジャーナリストで大学教授のファイヤーズ・ザーヘド氏は、イルナー通信のインタビューで、アメリカ政府の政策を次のように批判しています。
「アメリカは中東地域において2つの戦略を追求している。まず、トランプ大統領は、浅はかな発言により、ヨーロッパや地域諸国を当惑させている。なぜなら、トランプ大統領の戦略や行動の範囲が曖昧であり、予想が不可能だからだ。第二に、このような政治的な当惑を作ることにより、ホワイトハウスに集められた強硬派が、地域に紛争を作り出し、自分たちの経済的な利益を確保し、シオニスト政権イスラエルの戦略的な安全を保障しようとしている」
ワシントンのシンクタンクは、報告の中で、アメリカの地域における目的を分析し、次のように記しています。
「イランに関するアメリカの新たな戦略は、地域への影響力を拡大し、シーア派の民兵を武装させ、国外に軍事顧問を派遣することに集中している」
アメリカは、核合意を壊すため、イランのイスラム体制そのものを標的にし、事実に反するイランのイメージを描こうとしています。そのイメージとは、イランのミサイル防衛力を地域の安全保障にとっての脅威に見せ、イランによるISISなどのテロ組織への対抗、シオニスト占領政権に対するパレスチナ人の権利の擁護を、地域への干渉であるかのように見せるものなのです。