南北首脳会談のスタート
韓国と北朝鮮の首脳による歴史的な会談が、27日金曜、軍事境界線のパンムンジョムでスタートしました。
北朝鮮のキムジョンウン朝鮮労働党委員長は、妹のキムヨジョン党第1副部長やキムヨンナム最高人民会議常任委員長など、9人を率いて韓国入りし、韓国のムンジェイン大統領の歓迎を受けました。
韓国大統領府の発表によれば、南北首脳会談では、朝鮮半島の危機や地域の安全保障について話し合いが行われるということです。
この会談がスタートした直後、キムジョンウン委員長は、協議の結果が建設的で有益なものになるよう期待しているとしました。
南北朝鮮の首脳会談は、この1年、朝鮮半島が歴史上、最も緊迫した状況に陥っていた中で開催されています。アメリカのトランプ大統領による脅迫やアメリカとアジアのその同盟国による軍事演習、そして北朝鮮のミサイル・核実験により、全面的な戦争の可能性がささやかされていました。しかし、それらの不安は現時点では明るい展望に変わっています。
南北朝鮮の首脳が、会談の中でまず、期待感を表明したことは、両国が、長期にわたる深刻な危機の解消を決意していることを示しています。とはいえ、朝鮮半島の危機を、アジアにおける軍事駐留を正当化するための口実にしているアメリカなどの国々にとって、このような意志は好ましいものではないかもしれません。
日本の菅官房長官は、今回の会談が、日本と北朝鮮の対立や朝鮮半島の危機の解決につながるよう期待感を表明しました。
こうした中、朝鮮半島情勢の流れにおいてイニシアチブを握るための北朝鮮のキム委員長の役割は、他に類を見ないものです。キム委員長が、核能力を利用して防衛の準備を整えた後に協議を歓迎したことは、この1年の北朝鮮の核・ミサイル実験が防衛目的だという北朝鮮当局の発言を裏付けるものです。
また、北朝鮮は、アメリカや中国などによる脅迫が高まり、制裁が拡大された後、軍事力や外交による脅迫を拡大しても、各国の防衛や安全保障の権利を奪うことはできないということを、アメリカとその同盟国に示しました。北朝鮮の行動は、軍事活動から協議の歓迎にいたるまで、そのことを明らかに示す例となっています。