G20財務相・中央銀行総裁、世界の成長に対する地政学的な緊張の悪影響を警告
G20・20カ国地域の財務大臣と中央銀行総裁が、アルゼンチンで行われた財務相・中央銀行総裁会議の最終声明で、世界的な成長に対する地政学的な緊張の悪影響について警告を発し、貿易上の対立を緩和するための対話を求めました。
イルナー通信によりますと、これらの財務相と中央銀行総裁は、22日日曜、この声明の中で、世界経済の大きな成長は、調和が取れておらず、短期的、中期的にこれらの国の経済成長は低下することになると警告しました。
また、リスク緩和と信頼の醸成にむけた行動と対話を増やすことが必要だと強調しました。
さらに、この会合で、世界経済におけるアメリカと中国、ヨーロッパの貿易戦争が悪化した際の結果について警告を発しました。
IMFのラガルド専務理事は、この会合で、「アメリカと中国、ヨーロッパの貿易戦争の高まりは、全体的に世界経済に損害を及ぼす」と語りました。
フランスのルメール財務大臣も、この会合の傍らで、ヨーロッパとアメリカの貿易上の対立について、我々はアメリカがこの戦争から脱出するために必要な行動をとり、世界と同盟国の正式なルールを尊重するのを待っているとしました。
ドイツのシュルツ財務大臣も、世界の自由貿易を支持し、「EUはアメリカとの貿易戦争の中で、アメリカのトランプ大統領に屈してはならない」と強調しました。
この会議は、21日土曜と22日の2日間に渡り、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われました。
G20はアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、トルコ、イギリス、アメリカ、EUで構成されています。