カストロ前議長、アメリカとの過去の対立を忘れないと強調
(last modified Mon, 28 Mar 2016 13:25:26 GMT )
3月 28, 2016 22:25 Asia/Tokyo
  • カストロ前議長、アメリカとの過去の対立を忘れないと強調

キューバ革命の指導者が、「キューバはアメリカとの過去の対立を忘れないだろう」と語りました。

フランス通信によりますと、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長は28日月曜、声明の中で、「アメリカ大統領の最近のキューバ訪問にもかかわらず、キューバはアメリカとの過去の対立を忘れることはないだろう」と語りました。

現在89歳のカストロ氏は、2006年から国家評議会議長の職を退いています。

アメリカとキューバは冷戦時代の敵同士で、半世紀の国交断絶を経て、現在、関係を回復させました。

アメリカのオバマ大統領は、3月20日、キューバへの歴史的な訪問を行いました。

アメリカとキューバの外交関係は1961年から断絶されていました。

両国の関係は1959年にキューバ革命が勝利し、フィデル・カストロ氏が権力を握ってから悪化しました。

アメリカは1960年10月、カストロ前議長が権力の座についてから、キューバに対して初めて経済制裁を行使しました。

オバマ大統領とラウル・カストロ現国家評議会議長は、南アフリカのマンデラ元大統領の葬儀で初めて握手し、これを受け、アメリカとキューバの国交正常化の意向が世界に知らされました。