ドイツで、「黄色いベスト」運動が実施
ドイツ・ミュンヘンで、市民がフランスに同調し「黄色いベスト」運動と称する抗議デモを実施しました。
ドイツの新聞ディ・ヴェルトによりますと、黄色いベスト運動の参加者数十名が、同国の左派政党との連立を呼びかけ、またフランスでの抗議者に同調する形で16日日曜、ミュンヘンでの抗議デモに参加したということです。
ドイツのメルケル首相は2日前、同国の左派政党に対し、フランスでの黄色いベスト運動から距離を置くよう求めていました。
抗議者らは声明を発表し、ミュンヘンでの生活上の不自由さや規模しい労働条件などに抗議しています。
この運動のあるスポークスマンは、「来週には、ハンブルクやライプチヒ、シュトゥットガルト、デュッセルドルフの各都市で、別途に抗議デモが開催される」と語りました。
黄色いベスト運動は、先月17日にフランスで開始されています。
この運動は当初、燃料税の引き上げへの抗議行動として開催されましたが、継続されていくうちに次第に、資本主義反対運動へと変化し、ヨーロッパでのある種の自由民主主義に疑問を提示しています。
フランスのマクロン大統領が、燃料税の引き上げといった本来の方針を緩和したにもかかわらず、同国内での抗議運動は沈静化していないのみならず、ほかのヨーロッパ諸国にとっての抗議行動の見本となっています。
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