アメリカが、グアンタナモ刑務所の再開に向けて努力
アメリカ・共和党の一部の上院議員らが同国のトランプ大統領に対し、悪名高いグアンタナモ刑務所の再開を求めました。
アメリカ保守系メデイアのワシントン・フリービーコンは、「共和党上院議員らの一部が、トランプ大統領に書簡を送付し、シリアのクルド人部隊が拘束したテロ組織ISISのメンバー収監のため、グアンタナモ刑務所を再開するよう要請した」と報じています。
この書簡は22日火曜、マルコ・ルビオ議員、トーマス・コットン議員、ジョン・コーニン議員らによりホワイトハウスに送付されました。
これらの上院議員らは、さらにアメリカ政府に対し、「ISISがそのまま放置された場合、彼らの多くはシリアやイラクでアメリカの同盟国に対抗し、武装するだろう」と主張しています。
アメリカは、2001年の同時多発テロ以来、キューバ南東部にグアンタナモ軍事刑務所を設置し、テロ組織との協力が疑われる容疑者をここに収監しています。
この刑務所は、所内で収監者に対し非常に残虐な方式で拷問が行われていることから、世界で最も悪名高い、恐ろしい刑務所として認知されるようになりました。
ワシントン・フリービーコンによりますと、今回の書簡は、アメリカのオバマ前大統領によるグアンタナモ刑務所の閉鎖令の発令から10周年に際してしたためられたものです。
もっとも、この命令は決して実施されることはなく、その理由としてアメリカの議員らがこの刑務所の閉鎖にかかる費用の捻出を差し控えたことが指摘されています。
トランプ大統領は昨年9月、グアンタナモ刑務所の存続令に署名しましたが、現在までにこの刑務所への新たな収監事例はないままとなっています。
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