パキスタンが、国連にカシミール地方の監視を要請
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パキスタンのクレシ外相
パキスタンが、国連のバチェレ人権高等弁務官に対し、インドの実効支配下にあるカシミール地方を視察するよう求めました。
IRIB通信によりますと、パキスタンのクレシ外相は11日水曜夜、スイス・ジュネーブでの国連人権理事会会合において、「カシミール地方の現状は、インドとパキスタンの間の戦争に発展する可能性がある」とし、「バチェレ人権高等弁務官に対し、この地域への視察を求めた」と語っています。
また、「カシミール地方の現在の状況は、極めて懸念すべきものである」と述べました。
インド政府は先月5日、カシミール地方の自治権を廃止し、その後この地域の住民の抗議行動を阻止するため、カシミール地方の大学や学校などの教育機関を閉鎖し、電話やインターネット回線を遮断しました。
インド軍も、カシミール地方に戒厳令をしいています。
インド与党人民党(BGP)が牛耳るインド議会がカシミール地方の自治権を廃止したことにより、この地域の状況はさらに厳しいものとなり、この地域へのヒンドゥー教徒の移住や土地の売買がしやすくなる条件が出来上がっています。
カシミール地方の住民は、インド政府による今回の決定やそのほかの措置を、同地方住民に対する宣戦布告とみなしています。
現在、カシミール地方の一部はインドが、そしてほかの一部がパキスタンが実効支配していますが、この両国はいずれもこの地域全体の領有権を主張しています。
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