フランスで年金制度改正に抗議するデモ 治安部隊が排除
12月 18, 2019 16:57 Asia/Tokyo
フランスで、同国西部ナントを初めとする各都市で年金制度改正に抗議する人々がデモ集会を開催し、治安部隊が排除に乗り出しました。
アルアーラム・チャンネルによりますと、フランスの治安部隊は17日火曜、抗議者を排除するために警棒や催涙ガスを使用しました。
同国マクロン大統領は、年金制度を改正・統一し、一部の職業の福利厚生を廃止しようとしています。
フランス政府は、この改正を決して断念しないと強調しています。
フランスでは2週間前から大勢の職員や鉄道関係の職員、病院のスタッフなどがマクロン大統領によるこの改正案に抗議し、過去数十年間で最大規模とされるゼネストを開始しました。
加えて同国では1年以上前から、毎週土曜恒例の市民運動「黄色いベスト」運動が行われています。
これまでの黄色いベスト運動の中で11人以上が死亡、およそ1万4000人の負傷者や逮捕者が出ています。
この抗議行動は当初、マクロン大統領の経済政策、特に燃料税引き上げに抗議する運動として始まりましたが、急速に反政府運動へと発展していきました。
黄色いベストを身に着けた抗議者らは、マクロン大統領の政策がフランス市民に対する圧力の原因になっていると批判、同大統領の辞任を要求しています。
調査会社オドクサが、同国のラジオ局やル・フィガロ紙で実施した最近の世論調査によれば、フランス国民全体のうち4分の3が、マクロン大統領の行動に満足していないことが判明しています。
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