視点;米国のテロに厳しい報復を唱えるイラン
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アメリカのトランプ大統領がイランに対し敵対的な発言をしたことを受け、イラン外務省がイラン国内の米国利益代表を兼ねる駐テヘラン・スイス大使を呼び出し、強い抗議の意を伝えました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
1月 06, 2020 19:56 Asia/Tokyo
  • トランプ大統領
    トランプ大統領

アメリカのトランプ大統領がイランに対し敵対的な発言をしたことを受け、イラン外務省がイラン国内の米国利益代表を兼ねる駐テヘラン・スイス大使を呼び出し、強い抗議の意を伝えました。

イランは、「わが国のイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官の暗殺という米国のテロ行為に対し、必ず報復する」と強調しています。

トランプ大統領はイランの報復宣言に反応し、ツイッターに「イランが米国もしくは米国の利益に対し攻撃すれば、米国は文化遺産を含むイラン国内の52箇所を攻撃するだろう」とする脅迫を書き込みました。

アラーグチー外務次官

イランのアラーグチー外務次官は、今回のスイス大使の呼び出しで同大使に対し、「トランプ大統領の常識に外れた脅迫的、敵対的な発言は断じて容認できない。完全に国際法違反にあたる」と通告しました。

また、「イラン政府と国民の要求に従い、わが国はソレイマーニー司令官の暗殺に対する反応として、政治的・法的な全ての措置に加えて、自身の当然の権利を適切な折に適切な場で行使する」と語りました。

トランプ大統領が3年前から繰り出している行動には、いくつかの明白な特徴があります。それは、同大統領自身の、他者に対する侮辱や不遜な言動という個人的な態度が混在するということです。トランプ大統領はある時は仏大統領を「愚か者」と呼び、またある時は地域のアラブ諸国の首長らを、「都合のいいカモ」呼ばわりして「彼らからできる限り搾り取るべきだ」と発言しています。

国際社会の主を自称する国の大統領は今や事実上、精神的バランスの取れた倫理観を持つ人物とは程遠く、あらゆる犯罪行為に手を染め、しかもそうした行動が米国の国益や諸国民を危機に陥れていることなど、まったく眼中にありません。米国はこれまで長年にわたり、足を踏み入れた全ての国に情勢不安を引き起こしてきました。アフガニスタンやイラク、シリア、リビアといったその例は、世界各地に及びます。

しかし、この種の行動は確実に膨大な出費を伴います。トランプ大統領は自らの利己的な行動に対する反応を覚悟する必要があります。今や、イラン政府に対しては中国、ロシア、トルコ、さらには米国とイランの対立激化を懸念するその他近隣諸国から、要人の往来、コンタクト、メッセージの送信が相次いでいます。これらの意味ある現象は米国によるテロ行為の結果と無関係ではありません。

こうした状況下にあって、トランプ大統領がイランに脅迫的な発言を行なったことは、以下の2通りの解釈が考えられます。

第1は、米国自身が後戻りできない重大な犯罪を犯したこと、そしてそれへの大きな代償を払わなければならないことを熟知していることです。トランプ大統領は、「イランへの脅迫は報復の阻止のため」と都合よく利己的に考えていますが、これは大誤算だったと言わねばなりません。なぜなら、イランは必須と考える事柄は適切な折に適切な場所で実行し、かつ、米国のあらゆる扇動行為に対し、確実にあらゆるレベルで返答、抑止する力を有しているからです。

しかし、第2の解釈として、イランに対するトランプ大統領の威嚇発言は、イラン側がどのような反応を返すのか、それを押し測るための挑発行動として捉えることも可能です。

いずれにせよ、トランプ大統領はテロ行為により2020年のスタートを切り、彼の意思によってこれが終わることはありません。イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官は、軍事戦略家としてこれまでに何度も、対テロ戦争を標榜する米国の主張が嘘であることを明らかにし、地域情勢の安定化を主張する米国の西アジア政策に疑問を呈しています。

ソレイマーニー司令官の暗殺により、イランとイラクの国民の心情は米国によって大いに傷つけらることになりました。同司令官およびイラクの民兵組織ハシャドアルアシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官らの葬儀が大々的に行われたことは、トランプ大統領に対する明白なメッセージだと言えます。

トランプ大統領への憎悪の念は今や、イラン国境を越えてイラク、アフガニスタン、イエメン、さらにはその他多くの諸国民の間で最高潮に達しています。この憎悪と怒りは、トランプ大統領の脅迫で沈静化させることはできません。トランプ大統領にとっては悪夢です。今、徐々に痛みを伴うゆっくりとした死、あるいは致命的、決定的な打撃を受けるための待ち時間が始まったのです。

イランのザリーフ外相は、次の点を指摘しています。

「抵抗の大木の根幹はこれまでどおり伸び続けるだろう。米国の帝国主義も南西アジアに別れを告げることを余儀なくされる」

 

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