イランによる米軍基地へのミサイル攻撃
欧州委員長が、西アジアでの停戦を要請
イランがイラク領内にある米軍基地への報復攻撃を実施した後、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が、米軍によるイランのソレイマーニー司令官の暗殺という犯罪に言及することなく、西アジアでの停戦成立を求めました。
ロイター通信によりますと、ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は8日水曜、イラクにある米軍基地に対し、イランイスラム革命防衛隊がミサイル攻撃を行った事に触れ、西アジアでの武器使用の停止と協議の再開を求めています。
また、「西アジアにおいて対話のムードが作られるべきだ」と述べました。
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表も、地域での現在の情勢に対する強い憂慮の念を表明しました。
イラン・イスラム革命防衛隊は8日水曜未明、ソレイマーニー司令官の暗殺というアメリカ軍の侵略的なテロ行為への報復として、イラクにあるアサド・アメリカ空軍基地を数十発のミサイルで攻撃しました。
同防衛隊のある情報筋は、今回の攻撃により少なくとも80名のアメリカ兵が死亡、ほかおよそ200名が負傷したとしています。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、今回の米軍基地への革命防衛隊のミサイル攻撃を、1回の平手打ちだとし、「報復措置として、今回のこうした形での軍事行動では十分ではなく、地域に破壊や腐敗をもたらすアメリカ軍の駐留が終結される必要がある」と語りました。
また、イランのローハーニー大統領も、アメリカ軍によるソレイマーニー司令官の暗殺への厳しい報復に触れ、「アメリカの犯罪に対するイランの最終的な報復は、アメリカを地域から駆逐し、その駐留を終結させることだ」と強調しています。
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