米共和党上院議員が決議書 大統領の好戦的行動に対抗
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米共和党上院議員
米共和党上院議員10人が決議書を提出し、イランに対して想定されうる一連の軍事行動について、大統領の権限を抑制する構えを見せています。
米政治専門紙ザ・ヒルのウェブサイトは14日火曜、「米共和党の上院議員10人は、イランに対して考えられる軍事行動についてトランプ大統領の権限と同等の効力のある決議で対抗する構えだ」と報じました。
共和党上院議員のマイク・リー氏とランド・ポール氏の2人は、すでにこの措置への支持を表明しており、他の8人も現在これを検討中だということです。
こうした共和党上院議員の動きは、トランプ政権がイランイスラム革命防衛隊ソレイマーニー司令官の暗殺を正当化していることに、彼らが不満であることを示しています。
民主党上院議員のティム・ケイン氏は、両党としての決議を上院に提出し、この決議書の可決後30日以内に全ての対イラン敵対行為から米軍を撤退させるようトランプ大統領に促しています。
民主党の上院院内総務のチャールズ・シューマー議員も13日月曜、投票は今週後半に行われると述べました。
この決議書は上院で可決された後、下院でも可決される必要があり、その後ホワイトハウスに送られますが、そこでトランプ大統領が拒否権を発動する可能性があります。
米軍は今月3日未明、バグダッド空港付近を車両で移動中だったソレイマーニー司令官、イラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官らの一行を無人機で攻撃し、この中で両司令官を含む10名が殉教しました。
ソレイマーニー司令官は、西アジアのISIS等テロ組織との戦いで目覚しい功績を残した人物です。
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