韓国が、対イラン関係を維持したまま米主導軍事連合に参加する可能性が浮上
韓国のムンジェイン大統領が、「わが国がアメリカ提唱のペルシャ湾軍事連合に加わる場合、韓米同盟も考慮しなければならず、イランとも外交関係があるため全体を考慮して現実的な案を見つけたい」と語りました。
ファールス通信によりますと、ムンジェイン大統領は15日水曜、記者会見し、ホルモズ海峡への派兵と関連した質疑に対しては、「派兵問題はいろいろ複雑な問題が絡まっている」として留保の立場を示しました。
また、韓国とアメリカの同盟関係に触れるとともに、韓国がイランとも外交関係を有していることにはっきりと言及し、「韓米同盟も考慮しなければならず、イランとも外交関係があるため全体を考慮して現実的な案を見つけたい」として、確答を避けました。
ムンジェイン大統領のこの表明は、韓国軍が西アジア地域に派遣される場合、ホルモズ海峡におけるアメリカ主導の軍事連合には加わらないことについての説明といえます。
14日火曜、一部のメディアは「米国は昨年から露骨に韓国や日本など同盟国にホルムズ派兵を要請してきた。アメリカとイランの関係の緊迫化により、アメリカのポンペオ国務長官は地域への韓国軍の配備、およびホルモズ海峡でのアメリカ主導軍事連合への参加を強く迫っている。だが、韓国政府はアメリカ国内の動向を注視しており、その状況を睨みながらペルシャ湾への韓国軍配備の方法を決定するものと見られる」と報じました。
アメリカは最近、ペルシャ湾の船舶航行の安全維持を口実に、同国主導の軍事連合への参加を呼びかけましたが、多くの国はこれに消極的、受動的な反応を示しています。
日本も、アメリカのこの連合への参加は断っており、ペルシャ湾外のオマーン海のバブエルマンデブ海峡へ独自に自衛隊を派遣するにとどまっています。
イランはこれまでに何度も、ペルシャ湾の安全維持の責務は地域諸国が担うものであり、地域外の国々が駐留することは、決してこの地域の平和と安全確保の助けにはならない、と強調しています。
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