新型コロナウイルス
消毒剤の大手メーカー、飲むな危険と警告 トランプ氏、「発言は皮肉だった」
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トランプ大統領
米トランプ大統領が新型コロナウイルス治療として消毒剤を注射するのはどうだと記者会見で言及したことに対し、消毒製品の大手メーカーは危険なので「絶対に」体内に入れないよう呼びかけました。
英BBCが伝えたところによりますと、洗剤など日用品の英大手、レキット・ベンキーザーは24日、「はっきり申し上げます」として、「どのような状況だろうと弊社の消毒製品は絶対に、(注射でも内服でもその他のどのような方法でも)人体に入れてはいけません」と声明を出しました。
23日のホワイトハウス会見での自分の発言が多くの医療関係者からも批判されたトランプ氏は、24日午後の新型ウイルス対策タスクフォース会議に出席し、記者団を入れたその冒頭で、「おたくみたいな記者たちに、皮肉として質問して、どうなるか試したんだ」と発言の意図を述べました。
23日の定例会見では米国土安全保障省の科学技術局幹部が、新型コロナウイルスは太陽光や熱を浴びると比較的早く不活性化するようだという政府研究の結果を発表しました。
これを聞いていたトランプ氏は、「とてつもない紫外線」や「ただひたすら強力な光」を、人体に外から、あるいは内側から浴びせる方法が効くかもしれないと発言。さらに続いて、同席していた新型ウイルス対策の政府調整官、デボラ・バークス医師に向かってこう述べました。
「それから、(新型ウイルスを)1分でやっつける消毒剤もあるだろう。1分だ。そういうのをやる方法はあるかな? 体内への注射とか、それこそ洗浄に近いような?」
ホワイトハウスは24日朝、大統領はアメリカ市民に「繰り返し」、新型コロナウイルスの治療法については医師に相談するよう強調してきたとコメントを出しました。
しかし、この時点での声明には、トランプ氏の発言が「皮肉」だったという説明は一切ありませんでした。トランプ氏は同日午後になって記者団に、発言は記者の反応を試す「皮肉」だったと述べたのです。
トランプ氏が提案した紫外線照射については、米コロンビア大学のドナ・ファーバー医師(疫学)がBBCに、「実用的ではない」と一蹴しています。
「紫外線はあまり遠くまで届かない。なので体外からだろうが体内だろうが、肺には届かない。ただ、肌が黒くなったり赤くなったりするだけで、DNAにも傷がつく」とし、さらに体内の新型コロナウイルスに作用するほどの放射能を人体に照射すれば、「コロナウイルスの方がまだましというくらい、人体をひどく損傷してしまう」と説明しました。
トランプ大統領による治療方法についての発言が、広く批判され物議を醸したのはこれが初めてではありません。トランプ氏は少し前まで、 抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンがCOVID-19に効くかもしれないと、ことあるごとに繰り返していましたが、臨床上の証拠はありませんでした。
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