黒人市民殺害事件
米大統領が、国内街頭に戦車を配備する意向
トランプ米大統領が、人種差別への抗議者を弾圧するため、国内の街頭に戦車や軍備を配備しようとしています。
アメリカの政府関係者がこのニュースを発表したのは、全米で人種差別に対する抗議行動が続き、暴力事件に発展したことを受けてのことです。
アメリカ国防総省の関係者2名はAP通信に対し、「トランプ大統領は1日月曜、抗議者に対する力の顕示のため、ワシントン上空に空軍の戦闘機の飛行命令を出した」と語りました。
また、アメリカ第82空挺師団のメンバー数百名が、抗議者への武力行使のため出動態勢を整えている、としています。
さらに、抗議行動の弾圧に軍隊を動員するという案が、国防総省内ではなく、ホワイトハウス内で提起されている、と述べています。
アメリカで、先月25日の白人警官によるジョージ・フロイトさん惨殺事件への市民の抗議行動が続いていることを受け、トランプ大統領はこの数日、何度も抗議者の弾圧に軍隊を動員するとして脅迫しています。
先月25日、米ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が白人警官に膝で首を押さえつけられ、窒息死しました。
この事件は、アメリカ国民の怒りを引き起こしています。
複数のメディアの報道によりますと、過去1週間でアメリカでは人種主義への抗議行動の中で少なくとも13人が死亡、ほか9300人以上が逮捕されたということです。
フロイドさん殺害事件への抗議行動が激化したことから、アメリカの複数の都市では緊急時大宣言および外出禁止令が発令されました。
アメリカでは、この数日間の抗議行動の中でさらに、複数名のジャーナリストを含む数百名が負傷、逮捕されています。
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