リビア国民統一政府、「リビア国軍が数百の民間人を殺害」
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リビア国軍による民間人の殺害
リビア国民統一政府(GNA)が、ハフタル将軍率いるリビア国軍(LNA)が同国の首都トリポリ南部郊外で民間人の集団殺戮を行ったことを非難し、国連に対し調査を要請しました。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによりますと、トリポリ南部で集団墓地の発見を受けて、リビア国民統一政府はハフタル将軍率いる「リビア国軍」を集団殺戮を行ったとして非難し、「13日土曜、武装組織の兵士らが複数の家族を集団殺害し、彼らの遺体を井戸に投げ込んだ」と発表しました。
この発表では、「数百人の人々が身元もわからないまま集団墓に埋められ、もしくは行方不明になった。我々は、国際社会がこの犯罪に加担した全ての者の罪を問い、国連がこれに関して調査することを待っている」とされています。
この数日、リビア国民統一政府軍はトリポリ南東のタルフナ市で11の集団墓を発見しました。同市はハフタル将軍の軍が作戦行動の拠点や人員確保のために利用しており、先週政府軍が掌握したばかりでした。
リビアの国連代表団も最近、タルフナ市を中心に少なくとも8つの集団墓が発見されたという報告に懸念を表明し、違法な民間人殺害について緊急調査を要請しました。
ハリファ・ハフタル将軍が率いるAリビア国民軍は、サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦や一部西側諸国の支持を受けてリビア東部を長年支配し、昨年4月からはリビア国民統一政府が治める同国首都トリポリへの攻撃を開始しています。
ハフタル将軍の行動は、国際社会から非難を浴びています。
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