ロシア上院議員、「ロシアが日本にクリル諸島を引き渡すことはない」
7月 02, 2020 20:31 Asia/Tokyo
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クリル諸島
あるロシア上院議員は、ロシアが日本にクリル諸島を引き渡すことはなく、この問題に関する議論は改正されたロシア憲法の発効後、終了する、との見方を表明しました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、ロシア連邦会議(上院)国防・安全保障委員会のフランツ・クリンツェヴッチ氏は、2日木曜、全国投票でのロシア憲法改正の承認を念頭に置いたクリル諸島に関する今後の議論の見通しについて質問を受け、「この問題は終了している。今後10年間、20年間、100年間に誰が政権に就こうとも、誰もこの問題に戻ることはできない。人々がそれを許さない。なぜなら現在の状況で我われが日本に応じた場合、明日そこには米国の基地が設置され、それは必ずや深刻な脅威となるからだ」と述べました。

改憲案には、ロシア領土の割譲とその呼びかけの禁止も盛り込まれています。
クリンツェヴッチ氏は「以前はクリル引き渡しの可能性に関する問題について議論することを許したある種の不確実性があった。だがもう終わりだ。議論は終了する」と述べました。
また同氏は、日本はロシアとの平和条約締結問題とクリルのテーマを結びつけるべきではないと述べた。
ロシア中央選挙管理委員会は、憲法改正案を巡る全国投票の開票作業は、賛成77.92%、反対21.27%で終了したとしています。
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