英ブリティッシュ・エアウェイズ、747型機を前倒しで退役へ
(last modified Sun, 19 Jul 2020 09:52:07 GMT )
7月 19, 2020 18:52 Asia/Tokyo
  • 英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ
    英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ

英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズは19日日曜までに、保有する米ボーイング社製の747型旅客機の31機全機を退役させるとの声明を発表しました。

米CNNによりますと、ブリティッシュ・エアウェイズは新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が激減する中、当初の予定より4年早く747型旅客機全機の退役に踏み切りました。同社が保持する747―400型機31機は航空会社としては現在、世界最多となっています。

ボーイングは2017年に同型機を大韓航空に納入したのを最後に、旅客機仕様は生産していません。貨物機仕様は生産が続いているものの機数は非常に少なく、撤退の時期が近いとの見方もあります。

ブリティッシュ・エアウェイズは1989年に同型機を初めて調達し、一時は最多の57機を抱えていました。同社は今後、燃費効率の良いエアバス社製のA350型機やボーイングの787型機など最新型の機材の運航に重心を移す計画です。

商業機の動向を追う調査企業によると、世界で今なお運航用の機材となっている747型旅客機は171機で、実際に使われているのは27機です。航空需要の回復が今後数年間見込まれない中、退役に拍車がかかる可能性もあります。

一方、ドイツのルフトハンザ航空も現在、747―400型機を10機、その後継モデルとなった747―8型機を19機保有していますが、北米やアジア路線、他の長距離路線への投入を続ける方針を示しています。

 

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