人種主義的傾向が、米国での黒人未成年の死の一因に
7月 20, 2020 20:31 Asia/Tokyo
最新の研究で、医師の人種主義的傾向が米国の黒人未成年の死と無関係ではないことが明らかになりました。
米ABCニュースによりますと、最新の研究から、米国では白人の子供よりも黒人の子供のほうが一般的な手術後により多く死亡していることが判明しました。
白人の成人と黒人の成人を比較した場合も、これと同様の結果になっています。
米国の全国データの研究者が、2012年から2017年までに行われた17万3000件の手術を調査したところ、白人と比較した黒人の死亡率の高さは注目に値するものでした。
この研究結果によりますと、23人の黒人の青少年が手術後30日以内に死亡しており、この数字は白人の青少年の間では13人でした。
この研究結果は、病院の質と医師の人種的偏見における差異が、医療分野での人種的不平等に影響を与える要因であると理解できることを示しています。
ペディアトリックス(Pediatrics)と題する小児科学会誌の社説は、「医師らは、黒人の子供よりも白人の子供に術後の痛みを和らげる薬をより多く処方する傾向がある」と記しています。
また別の研究から、医師はしばしば黒人患者の痛みを過小評価していることが分かっています。
米国での新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、 米国の市民運動関係の機関や組織も、医療施設の不足と黒人患者に対する差別について警鐘を鳴らしています。
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