オバマ前米大統領、国家分断を懸念し民主主義の危機に言及
オバマ前米大統領が15日放送のテレビインタビュー番組で、大統領選の結果は米国の深い分断を示していると懸念を示しました。また別の番組では、トランプ大統領が根拠なく不正選挙を主張する態度は民主主義を危険にさらすと批判しました。
米CNNによりますと、オバマ氏は17日の回想録発売に向け複数の番組に登場しており、米CBSの15日朝の番組では、国家分断を指摘して「双方が全く異なる事実を基に動いている状態で、民主主義が機能するのはとても難しい」と懸念を示しました。
また、大統領選で自身が民主党のバイデン前副大統領を積極的にてこ入れし、歴代大統領が避けてきた現職批判にも踏み込んだことについては、もともと本意ではなかったとしたうえで、「今回の選挙では極めて重要な規範や制度上の価値観が侵害されているという状況があった」「かつて大統領職にあった者として、人々にこれは正常でないと知らせることが重要だと考えた」と説明しました。
同日放送のCBSの別の番組では、平和的な政権移行の重要性を強調し、「大統領は一時的な職務であり、ルールや法律の適用を免れるわけではない。そこがわれわれの民主主義の真髄(しんずい)だ」と述べました。
バイデン氏に助言したいことはという質問には、助言は必要ないだろうと答える一方、できる限り応援するつもりだと表明し、「突然ホワイトハウスのスタッフに加わったりするつもりはない」とも語り、そんなことをすればミシェル夫人に見捨てられると冗談を飛ばしました。
トランプ氏がオバマ氏への攻撃的な発言を繰り返してきたことについては「破壊的で有害な発言が多いと思うが、私はたいてい個人攻撃とはとらえないし、まともに受け取りもしない」と語りました。
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