ナイジェリアで、ボコ・ハラムに拉致された学生らが救出
ナイジェリア当局によりますと、テロ組織ボコ・ハラムに拉致された600人の学生の救助作戦中に、少数の人質が救出されました。
トルコ・アナトリア通信によりますと、ナイジェリア北西部・カツィナ州のアミヌ・マサリ(Aminu Masari)知事は、テロ組織ボコ・ハラムに拉致された少なくとも17人の学生がナイジェリア軍による救出作戦により救出されたと発表しました。ナイジェリア政府筋は、この作戦中に2人の学生が死亡したことを強調しました。
マサリ知事は、「カツィナ州カンカラ村の高校から拉致された学生のほとんどは、カツィナ州に隣接するザムファラ州のジャングルで拘束されている」と述べています。
ナイジェリアのバシール・サリヒ・マガシ(Bashir Salihi Magashi)国防相は、カツィナ州を訪問した際、学生らの即時解放を約束していました。
現地時間の今月11日夜、武装集団がカンカラ村の公立男子高校を襲撃し、治安部隊との衝突の後、この学校の学生の多くを拉致しました。その後まもなく、ボコ・ハラムがこの人質事件に対する犯行声明を出しています。
当初、400人の学生がテロリストに拉致されたと伝えられましたが、ナイジェリア当局はその後、拉致された学生の数を333人と発表しました。そして最終的に、同政府は600人以上の学生が拉致されたことを認めました。
ボコ・ハラムは2009年にナイジェリア北東部で流血を伴う反乱と戦争を開始し、ニジェール、チャド、カメルーンなどの近隣諸国に向けて攻撃を徐々に拡大していきました。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によりますと、過去10年間のナイジェリアでのボコ・ハラムによるのテロ活動の結果、3万人以上が死亡し、300万人近くが住む家を失っています。
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