4月 28, 2016 21:48 Asia/Tokyo
  • 中国・北京で開催された、アジア最大のメディア会合

中国・北京で、イランを初めとするアジア各国のテレビ局やラジオ局、メディア業界の関係者の参加により、アジア最大規模のメディア会合が、「2016年のアジアのラジオ、2020年のメディア」というテーマにより開幕しました。

モッラーイー解説員

3日間にわたるこの会合は、ABU・アジア太平洋放送連合により企画され、中国国営中央人民ラジオにより開催されています。この会合の参加者は、協力の拡大方法、メディア面でのチャンスやバーチャル空間の発展について意見交換を行うことになっています。現在、この会合にはラジオやテレビなどのメディア、さらにソーシャルネットワークの分野の専門家や実務者、関係者など、およそ300名が参加しています。今回の会合の主な議題は、ラジオ産業の発展、世論に対するラジオ使用の奨励、ラジオを聴く人々やラジオ局の記者へのサービス拡大、そしてラジオ番組の内容の検討などとなっています。

実際、この会合の開催目的は、この重要なメディアにより、ラジオという世論の情報通信をどのようにして拡大するかにあり、そのため今回の会合では、「ラジオについて話し合おう」というスローガンが選ばれています。この会合の初日には専門家の側から、世界各国のテレビ局やラジオ局が、常に視聴者の獲得に非常に苦労しており、そのためにこのような会合の場で、この目的達成のための方策を探求すべきだという内容が発表されました。

この会合には、イラン代表としてIRIB国際放送のアフギャリー会長、およびスポーツ専門のラジオ局のガーセミー主任が参加しています。アフギャリー会長は、この会合の傍らで、メディアの目覚しい発展や変化に触れ、「今回の会合では、ラジオ番組の制作の分野での最新の技術と成果について、意見交換が行われる」と語りました。また、メディアの利用者の趣向や興味関心に応じて、新しい方法を利用する必要性を指摘し、「今回の会合により、メディアの運営者がラジオの分野での新たな動向を知ることになる」と述べています。さらに、「ラジオ番組の関係者は全員、メディア業界や新たな番組制作において新たなメディアが影響を及ぼしており、その結果視聴者が最も簡単な方法でメディアを利用できていることを認めている」と語りました。アフギャリー会長はまた、メディアの最新の動向や、スマートフォンにテレビやラジオが参入していることに触れ、「メディアの制作者も、視聴者の趣向に合致した新たな方法を採用する必要がある」としています。さらに、「IRIBイラン国営放送においても新たな技術と経験も活用されるよう希望する」と語りました。

北京でのこの会合では、50人以上の代表者がラジオ番組のアップデートと、鍵となる進歩の方法について講演する予定です。アジア太平洋放送連合は、1964年に設立され、現在は世界53カ国の170の放送局がこの組織に加盟しており、世界最大規模のメディア連合の1つとなっています。この組織は、加盟局の間での番組制作や技術、教育、スポーツ、人材開発の分野における連携や協力を目的とし、アジア太平洋地域のテレビ・ラジオ局の発展と強化のために活動しています。

現在、この組織は全世界で30億人の視聴者をカバーする、世界で最大規模の放送局連合となっています。

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