英国成人の27%が「経済的弱者」に 若者や非白人、自営業者に打撃
2月 13, 2021 19:12 Asia/Tokyo
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英国の国旗
新型コロナウイルスの影響で多額の借金を抱えたり、失業や健康状態の悪化といった事態に対応できるだけの蓄えがない「経済的弱者」が、英国の成人の27%に上っていることが、英金融行動監視機構(FCA)の実態調査で明らかになりました。
米CNNによりますと、今回の調査では、家計が苦しい状況にある成人が40%近くに上ることも判明しました。特に18~34歳の若者や非白人、自営業者は打撃が大きく、「痛みは平等に共有されていない」「この調査以降、事態はさらに悪化した可能性が大きい」とFCAは分析しています。
FCAによると、経済的弱者の特性をもつ英国人の数は、2020年3月~10月の間に370万人(15%)増えて2770万人に膨れ上がりました。経済的回復力が低いとされる人は350万人増の1420万人でした。
昨年10月の時点で成人の30%は、今後半年の間に収入が減る見通しだと回答し、また約4分の1は家計が苦しいと訴え、6人に1人が住宅ローンの返済を遅らせていました。
ある若い男性は「月末に料金を全部支払ったら、可処分所得は約75ポンド(約1万円)しか残らない」と打ち明けました。
さらに、新型コロナで家計が苦しくなって生活必需品の買い物を減らしているという回答は3分の1に上り、11%はフードバンクの利用を予想していました。
一方で、約15%は経済状況が改善したと回答、ほぼ半数は家計に影響はないと答えています。
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