3月 29, 2021 17:25 Asia/Tokyo

エジプト当局および、スエズ運河で座礁して航路を塞いでいた大型コンテナ船「エバーギブン」号の責任者らが、同船舶離礁にほぼ成功し、同運河の航行再開の準備が整いつつあることを明らかにしました。

エジプトの地元筋が、ロイター通信などの西側メディアに明らかにしたところによりますと、エバーギブンはエンジンが始動し、移動する準備が進められています。海運代理店インチケープ・シッピング・サービシズの話では、引き揚げチームが離礁作業に成功したということです。

なお、航行再開の時期はまだ明確になっていません。

一方、フランス通信が29日月曜、エジプト・カイロから報じたところによりますと、SCAスエズ運河庁は同日、問題の船舶について、船体を「正しい方向に80%」回頭させたと発表し、SCAのオサマ・ラビ長官は声明で、船尾は「河岸から102メートル離れた」と述べました。

これに先立ち、現地のフランス通信関係者が同日、船尾が運河の西岸から離れた様子を確認しています。

今月23日、日本の正栄汽船が所有するパナマ船籍のエバーギブン号(全長400メートル、総トン数22万4000トン)が、オランダ・ロッテルダムに向けて航行中にスエズ運河で強風にあおられて座礁し、運河の両岸の間を斜めにふさいだ形となっていました。

日本政府は現地への民間専門家の派遣を調整しており、日本の加藤官房長官は29日の記者会見で「日本政府としても一刻も早い座礁の解消に向け、民間専門家の現地への派遣について関係省庁などで調整している」と述べています。

一方、エバーギブンを所有する日本の正栄汽船は、今回の事故により世界の貿易に支障をきたしていることを謝罪しました。

同社の広報担当者はフランス通信に対し、船体の「向きは変わった」が「浮いてはいない」とするとともに、現地では29日朝から11隻のタグボートでエバーギブンをえい航し、離礁させる作業が続いていることを明らかにしています。

 

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