米議会議事堂前バリケードに車が突入、警官2人が死傷
(last modified Sat, 03 Apr 2021 10:28:21 GMT )
4月 03, 2021 19:28 Asia/Tokyo

米首都ワシントンDCの連邦議会議事堂前で2日金曜、男が運転する車で警察のバリケードに突っ込んだうえ刃物を振り回し、議会警察の警官1人が死亡、1人が負傷しました。

米CNNによりますと、議会警察のピットマン長官代行は、死亡した警官の身元について、緊急対応部隊の一員で議会警察に18年勤続するベテランのウィリアム・ビリー・エバンス氏だったと明らかにしました。エバンス氏は北側のバリケードで単独犯に襲撃されて負傷し、この時の傷が原因で亡くなったということです。

ピットマン氏は記者会見で、容疑者はまず「憲法通り」に設置された警察のバリケードに車で突っ込んだ後、刃物を振り回し、その後、警官が容疑者を射殺したと説明しました。

連邦および地元捜査当局の情報筋はCNNに対し、男の身元はノア・グリーン容疑者と特定されたと説明しました。

ピットマン氏は捜査が進行中だとしているものの、差し迫った危険はなくなったとみられており、議会警察はこの日午後、捜査当局が「外部からの治安上の脅威」は排除されたと判断したことを受け、数時間に及んだ議事堂の封鎖を解除しました。

ただし、容疑者はすぐに無力化されたとはいえ、今回の事件が3カ月足らず前に起きた議事堂襲撃事件を想起させるのは間違いありません。最近は厳戒態勢が一部解除されていたものの、前の事件以降、治安に関する懸念は、議会関係者の脳裏を離れていません。

週末を米大統領の別荘であるキャンプ・デービッドで家族と共に過ごしていたバイデン大統領は、今回の連邦議会議事堂での事件と警官の殉職を受け、ホワイトハウスの国旗を半旗とするよう指示しました。

 

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