米が前代未聞の飢餓に直面
アメリカは新型コロナウイルスの拡散により経済が大打撃を受ける中、同国の新聞ニューヨークタイムズが「バイデン政権は今、1970年代以来、最大規模の飢餓の問題に直面している」と報じました。
ニューヨークタイムズ紙は記事において、「アメリカの10世帯に1世帯が現在、食品のない状態にあり、バイデン政権は数百万ドルを飢餓対策に充当して措置を講じている」と報じました。
また、「バイデン政権は、この措置において家庭内で増える空腹の子供たちや世帯向けに、月間10億ドルの食料クーポンの配給を計画している」としています。
米ケンタッキー州大学の経済学者James P. Ziliak教授は、新型コロナウイルスの発生後の米国における飢餓の拡大について、ニューヨークタイムズ紙に対し、「1977年に米国でフードスタンプが導入されて以来、これほど大量の食料支援を見たことはない。これは深刻な問題だ」と語りました。
同紙はまた、「先週行われた調査によると、8.4%の人が何も食べない時があると答え、わずかな食べ物があると答えたのは2.3%のみだった。これは、米国の2300万人の成人が空腹であることを意味しており、この数字にさらに数百万人もの空腹の子供たちが追加されねばならない」としています。
これ以前にも、アメリカの国際情報サイト・ブルームバーグがある世論調査の結果を元に報じたところでは、回答者2億4900万人のうち約2390万人が“約1週間食べるのに十分な食料がなかった”と述べ、また542万人が“今週は何も食べないことが多かった”と述べた、ということです。
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