WHO、「世界はワクチンのアパルトヘイトの段階に突入」
WHO世界保健機関のテドロス事務局長が、新型コロナウイルス予防ワクチンの分配が好ましくない状況にあることを指摘し、「世界はワクチン面でのアパルトヘイト時代に入った」と語りました。
ロイター通信が17日月曜、スイス・ジュネーブおよびチューリヒから報じたところによりますと、テドロス事務局長は同日、「ワクチン供給を巡りアパルトヘイトのような状態になっていると指摘し、「共有されていないことが大きな問題になっている。より多くを共有することが解決策になる」と述べています。
同事務局長はこれに先立ち、ワクチン製造業者に対し、ワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAX」への新型コロナウイルスワクチン供給を前倒しするよう呼び掛けていました。
さらに、3日前には富裕国に対し、ワクチン接種の緊急性がない子どもではなく、貧困国にワクチンを提供するよう求めています。
COVAXはインドのセラム・インスティチュートが生産する英アストラゼネカのワクチンに大きく依存しているが、インドで感染が急拡大する中、輸出分の多くが国内での使用に回されている。
テドロス事務局長はさらに、「ワクチン供給を安定的に加速化させ、供給量も増やしてきたアストラゼネカに感謝している。他のワクチンメーカーも同様の対応をしてほしい」と述べました。
そして「具体的には、米ファイザーに約4000万回分の供給を今年下半期に前倒しし、米モデルナに来年の供給確約分を年内に供給するよう求める」とし、「直ちにワクチンが必要になっているため、できるだけ早期に供給を前倒しするよう呼び掛ける」としています。
G7の中ではフランスがこれまでにアストラゼネカ製ワクチンをCOVAXに寄付しており、米国は現在、協議中です。
なお、中国外務省の華春瑩はこれ以前に、「総人口3億3000万人の米国は、世界の総人口の4%に過ぎないが、世界のすべてのワクチン投与量の4分の1を既に購入している」と語りました。
また、「米国当局は相変わらず、米国として「アメリカファースト」のアプローチを継続するか、もしくは国内でのワクチンの配布を優先する必要があることを強調している上、ワクチン原料の輸出をも制限している」と述べました。
これまでに、世界中で340万人以上がコロナウイルスで死亡し、1億6400万人以上がコロナウイルスに感染しています。
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