仏大統領と独首相が米のスパイ行為に反応、「米の釈明を待つ」
フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相が、「我々は、ヨーロッパ政府関係者に対してアメリカがスパイ行為を行ったことに関して、同国の釈明を待っている」と表明しました。
デンマーク公共放送局DRは先月30日、複数の消息筋の話として、「NSA米国家安全保障局が2012年から2014年にかけて、デンマークと外国情報機関の協力関係を利用して、ドイツのメルケル首相ら周辺国の高官に対しスパイ活動をしていた」と報じています。
マクロン大統領は31日月曜、メルケル首相とのオンライン会談の後、「アメリカは、自らに同盟する複数のヨーロッパ諸国の政府高官に対するNSAのスパイ活動に関して発表された報道について、釈明する必要がある」と述べました。
また、「同盟国の通信が傍受されたとことは容認できない」としています。
さらに、「フランスとドイツは、今回起こった出来事に関するアメリカの完全な釈明を求める」と語りました。
メルケル首相も、デンマークの情報ケーブルを使用してのアメリカのスパイ行為に関する情報開示を求め、「アメリカの説明を待っている」と述べています。
そして、ノルウェーとスウェーデンの国防省もデンマークに対し、この問題に関する説明を求めました。
汪 文斌(おう ぶんひん)・中国外務省報道官も、アメリカを世界最大のハッカーだとし、「アメリカは、自らのライバル国のみならず、同盟国に対してもスパイ行為を行っている」とコメントしています。
2013年には初めて、NSAの元職員だった情報工学者のエドワード・スノーデン氏が、アメリカ国民はもとよりヨーロッパ諸国の市民や首脳、政府関係者らに対するNSAの大規模なスパイ活動の実態を暴露しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj