地球温暖化が原因の死亡3分の1に人類が関与
6月 02, 2021 16:51 Asia/Tokyo
ある研究調査の結果、1991 年から 2018 年の期間中の調査対象地域における気温上昇に関連した死亡者全体の37% について、人類の活動がそれを助長していたことが明らかになりました。
イギリスの新聞ガーディアンによりますと、国際的な総合科学ジャーナル誌・ネイチャーに掲載されたこの研究報告は、43カ国にまたがる732箇所のデータを用いたこの研究では、気温上昇にかかわる死亡者数と、様々な状況によって変わるその健康への影響が算出されました。
この研究はまとめとして、気温上昇に拠る死亡例全体の37%が人間の活動に関係がある、と結論付けています。
英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院医学科の専門家アントニオ・ガスパリーニ氏 は、「この情報は、人の健康に対する気温上昇;高い気温の影響が体感できる状態にあることを示している」と語りました。
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大による規制や行動制限などにより化石燃料の使用が7%減少したにもかかわらず、気温は産業革命前よりも1.2℃高かったことが判明しました。
この数値は、世界各国が今世紀末までの目標としている1.5℃にすでに迫る数値となっています。
また、わずか摂氏0.5 度でも、干ばつ、洪水、猛暑、そして世界中の何億人もの人々を貧困に陥れる重大なリスクをもたらす可能性があるとされています。
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