チリで、南米初の太陽熱発電所が稼動開始
(last modified Wed, 09 Jun 2021 09:06:16 GMT )
6月 09, 2021 18:06 Asia/Tokyo

チリのアタカマ砂漠で8日火曜、南米初の太陽熱発電所の開業式が行われました。

フランス通信が9日水曜、報じたところによりますと、これにより、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に弾みがつくものと期待されています。

敷地面積700ヘクタールを超える複合施設「セロ・ドミナドール」に造られたタワーの高さは250メートルで、頂上に光を集めるレシーバーが置かれているほか、周囲には1万600枚の鏡が設置されています。

このレシーバー内の溶融塩が熱を吸収し、その熱で蒸気タービンを回転させ、最大110メガワットの電力を生み出す仕組みになっています。

セロ・ドミナドールではまた、隣接する太陽光発電所と合わせて、210メガワットの再生可能エネルギーを生成できることになります

この発電所のそのほかの特徴として、溶融塩は最大17.5時間にわたりエネルギーを蓄えることができ、直射日光が当たらなくても1日24時間稼働できることが挙げられます。

なお、開所式に出席したピニェラ・チリ大統領は、「年間60万トン以上の二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる。これは自動車30万台の1年間の排出量に相当する」とコメントしました。

 

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